暗暗裏 ページ15
ヒラは買っておいたケーキを探していた。ケーキを持ち帰りリビングの机に置いた所までは良かったのだがそこからの記憶があやふやなのだ。
急に鳴った着信音、ヒラが慌てて携帯を手に持てば画面には「ゴミ」と表示されている。それは普通姓名が表示されている場所であり、その電話番号は確かにヒラの上司のものであった。なんとこの男、上司を「ゴミ」という名で登録しているのである。
面倒臭そうな声と舌打ちから一転、人当たりの良さそうな声で電話に出る。だが表情筋は死んでおりぴくりとも動いていない。つまり真顔だ。クソ上司(ヒラ談)からの電話がやっと終わった頃には、ケーキはどこかへ姿を消していたのだ。
「……あんのクソ上司」
電話の時からは想像も付かない低い声でヒラが呟いた。ヒラはケーキが姿を消している事に気付き「まあ冷蔵庫にあるだろう」と予想を立てる。だかどこまでも構ってちゃんなヒラは、いつの間にかリビングにいたAに聞く事にした。
聞く事にしたと言うか当初の目的はケーキをAと食べる事であり、わざわざ午前からヒラがケーキを買いに行ったのもその為だ。冷蔵庫にあるであろうケーキを自分で取れば、Aはケーキに気付かず半分こする事が出来ないと考えたヒラはこのような行動に出た。
「A〜俺のケーキ知らない？」
「…………ん？」
昨日残業のせいで帰って来るのが遅くなり、それに伴い日を跨いでから寝たAはまさにたった今起きてきたようだ。Aは朝に弱い為──今はもう昼となったが──瞼は半開きで長い睫毛が影を作る。
「あー洗濯機にいれた」
「(……冷蔵庫だよな)」
Aはとても寝惚けているようだ。洗濯機の中でケーキが回る地獄絵図を想像したヒラは一応と洗濯機を覗き込んだ。安心すると同時に、Aをからかうネタが出来たと悪い笑みを浮かべた。
冷蔵庫を開いたヒラは机の上にケーキを置き、Aにもフォークを差し出す。迷う事なく苺にフォークを差したAにヒラは特に怒る事はなく平和である。A大好きマンを舐めてはいけない。
ヒラがフォークをAの口付近に差し出すとAはすぐにそれを食べた。幼馴染ともなればあーんにも慣れ、色気の欠片もない。少女漫画通りには行かないのだ。
少しも照れてくれない幼馴染を眺めながら、ヒラはどうしたものかと頭を捻る。
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NOA - 好きです！！ キヨくん大好きなのでもうキュン死にしましたーー！ (2021年2月1日 16時) (
レス) id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - えっ好きです(((((は 会話文以外の文(語彙力)が面白くて好きですw (2020年6月20日 16時) (レス) id: f37d64b2a5 (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - ねむねむね〜むねさん» いつも有難うございます！たくさんのコメント頂けて本当に嬉しいです。ねむねむね〜むね様の優しいコメントにいつも励まされています。只今全作品の更新が大変遅れており申し訳ございません。これからもちまちま頑張って行きますので今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年9月8日 8時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむね〜むね - コメント失礼致します！デコピン王siorさんの動画の中でも自分のTOP10に入るくらいで人気なので嬉しいです〜！(？)siratama○さまの作品この前一気読みさせていただきました！全て文章の語彙力が…やばい。更新頑張って！ (2019年9月7日 21時) (レス) id: 94679e293b (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - ねむねむね〜むねさん» はじめまして！コメント有難う御座います。伸びたら嬉しいです（素直）rtrtさん含むuszwさんgtmnさんも どんどん出していく予定です！コメントとても嬉しいので語彙力が消し飛んでおり申し訳ないです。ご期待に応えられるよう努力致します！ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：siratama○ | 作成日時：2019年7月29日 9時
