過保護 ページ1
気が狂ったように鳴らされるインターホンに額に青筋を浮かべながら無視をする。出なくても分かる。こんなことをするのはあいつらしかいない。
その内に鳴り止んだインターホンに拳を天に高く突き上げ「もう帰ったな？」と言いながら首を扉の方へ向ける。だが次に聞こえてきたのは鍵の開く音。
？？？？？？？？？？
開いた扉の隙間から赤い襟足が見えて卒倒しそうになった。次の瞬間には騒がしくなる家に既視感がありすぎる。
「なんで入れた？？？」
「え、なんでって合鍵あるし」
「初耳〜〜！！！」
「ちなみに俺ら全員持ってる」
衝撃の事実に言葉が出ない。キヨがポケットから鍵を出したのを皮切りに次々と出てくる鍵達。フジに至っては首から………首！？！？
「お前ネックレス２つ付けてると思ったら鍵なんかい！！」
当たり前のようにじゃらりと鍵を出してくる。そうしてテーブルに並んだ4つの鍵。またいそいそと直し始めたこいつらに溜息しか出ない。
「で、何しに来たの」
「彼氏のいない寂しいAさんと遊んであげようと思って」
「誰のせいだと思ってるんだよ」
「え、誰？」
「お前らだよ！！！」
そう、何を隠そう私A、年齢＝彼氏いない歴なのである。別に学生時代に機会が全く無かった訳ではないし、ありがたいことに告白された事もある。それを全てことごとく邪魔してきたのがこいつらである。
ある時はキヨが奇跡のコントロールでサッカーボールを放ち、
ある時はフジがお得意の不審者スタイルでこちらを見てきたり、
ある時はヒラがどこからともなく現れ抵抗する私を羽交い締めにして連行したり、
ある時はこーすけがオカンを発揮し決めてもいない門限を理由にして私を引っ張っていったり、
まあ散々である。特に恐怖を感じたのはキヨのもので、綺麗に私を避けて相手の顔面に強烈なボレーシュートを決めた時だ。「悪い、コントロール狂ったわ」と相手に謝罪はするが満面の笑みなので説得力の欠片もない。コントロールが狂ったどころか寸分の狂いもなく完璧であった。
狙って当てたくせに保健室へ連れていく事もせず私を連れて歩いていったキヨを見て田中くんはどう思っただろうか。もう私からは何も言えない。
そんな訳で私の青春は死に、学生時代はあっという間に通り過ぎた。勿論女友達は沢山いたし楽しかったが、恋愛に関しては未練たらたらだ。
これは、彼氏を作ろうと奮闘する私を幼馴染達がことごとく妨害するお話である。
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NOA - 好きです！！ キヨくん大好きなのでもうキュン死にしましたーー！ (2021年2月1日 16時) (
レス) id: 699bf3c217 (このIDを非表示/違反報告)
あやの(プロフ) - えっ好きです(((((は 会話文以外の文(語彙力)が面白くて好きですw (2020年6月20日 16時) (レス) id: f37d64b2a5 (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - ねむねむね〜むねさん» いつも有難うございます！たくさんのコメント頂けて本当に嬉しいです。ねむねむね〜むね様の優しいコメントにいつも励まされています。只今全作品の更新が大変遅れており申し訳ございません。これからもちまちま頑張って行きますので今後ともよろしくお願いいたします。 (2019年9月8日 8時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむね〜むね - コメント失礼致します！デコピン王siorさんの動画の中でも自分のTOP10に入るくらいで人気なので嬉しいです〜！(？)siratama○さまの作品この前一気読みさせていただきました！全て文章の語彙力が…やばい。更新頑張って！ (2019年9月7日 21時) (レス) id: 94679e293b (このIDを非表示/違反報告)
siratama〇(プロフ) - ねむねむね〜むねさん» はじめまして！コメント有難う御座います。伸びたら嬉しいです（素直）rtrtさん含むuszwさんgtmnさんも どんどん出していく予定です！コメントとても嬉しいので語彙力が消し飛んでおり申し訳ないです。ご期待に応えられるよう努力致します！ (2019年8月9日 18時) (レス) id: 1503b2e324 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：siratama○ | 作成日時：2019年7月29日 9時
