僕と恋をしませんか？ー2ー

70話 ページ32

船を離れる前夜

私は風呂上がりに鏡の方を向き髪を乾かす

ローは何を考えてるのかは読めないがあの時チラリと見た白い本フレバンスの本

「ロー…愛してる」

ローは私の言葉を聞きチラリと目を向ける

愛してるからこそ許して欲しい

僕が勝手に着いていくことも貴方に隠し事をしたこと

「…誘ってんのか」

何を言うんだこの人は…

ただ可愛いと思ってしまう

花や人形や動物とは違う可愛さ

「そうとらえてくれても別に問題はないが…？」

もう乗った当初より慣れたこの部屋で彼を見つめる

きっとどこに物があるか、いや部屋だけじゃない

船内でわからないことなどほぼ無いに等しい

「覚悟しといた方がいいんじゃねェか…言っとくがおれは優しくなんてするつもりもねェ」

こういう会話には慣れていない

どうしても行為を意識すると気恥ずかしい

ただ悪いことではない

愛する人と繋がり愛を確かめる

「覚悟なんてとうの前に出来てる」

チラリと自分の膝に置かれた手を見つめる

本を閉じる音とローがこちらに歩く足音が聞こえ自分の視界にローの足が目に入る

「今日はあの離れた日よりもずっとずっと愛して欲しい」

貴方が居なくなるかもしれないから

ずっとずっと更に愛して欲しい

「あァ…そのつもりだ」

ギシギシとベッドが軋む

何故だろう…とてつもなく泣きたくなった

貴方に着いていくのに目の前で消えてしまったら？

考えるのを止めようとしても不安がよぎってしまうのだ

筋肉質な体に触れ

もし居なくなったら自分はどうなるのか考えた

きっと昔のように冷酷に戻ってしまう

触れあう肌が熱を帯びた頃

結局涙を止めることは出来ず泣いた

ただ続けてとローに告げた

こんなにも誰かが消えるのが怖いのは2回も大切な人を失ったからだろう

どうか彼を助けてあげられるよう祈った

続く  (更新停止中) お気に入り登録で更新通知を受け取ろう

←69話

• 金　運: ★☆☆☆☆
• 恋愛運: ★★★☆☆
• 健康運: ★★★★★
• 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

革ベルト

ラッキーカラー

あずきいろ

ラッキーナンバー

8

ラッキーアルファベット

X

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す