僕と恋をしませんか？ー2ー

※59話 ページ21

甲板から声がする

気になり除きに行くと海軍の船と女帝が見えた

チラリと見える白い太股

黒い艶のある髪

艶めかしい体

...ペンギンとシャチがデレデレなのが目に写る

けどローはいつもと変わらない仏頂面

それに少し安心する僕がいた

少し盗み聞きをする

どうやら女帝の国に行くようだ

ロー達の足音がこっちに近づいてくる

ちょっと...見つかるとなんかヤバイよね

慌ててローの部屋へ戻る

あれ？でもこのままだとローと......

そんな大事な事に気づいた頃にはローが扉にもたれかかりこちらを面白そうに見ていた

「あ、おかえりロー...」

なんか目を見れない

「何考えてた？」

ニヤリとした顔のまま耳元で囁くロー

耳に低い声と息がかかり声が漏れそうになる

「っ...何も考えてない」

変な空気になり始める部屋

いつもならシャチやペンギンが来るのに今日は何故か来ない

「シャチもペンギンも他の奴も麦わら屋の容態が変化しねェように手術室で神経尖らせてる...今日は誰も邪魔しに来ねェ」

思わずローの顔を凝視する

何で考えてた事がバレたの...？

「え、でもまだ心の準備が...」

ドンドンとローのペースに乗せられる僕

「もう待てねェ...」

何処か焦ってるようなロー

そんなローを拒む事ができる訳がない

「ロー？」

僕が名前を呼ぶとローはいきなりキスをしてきた

離れる前にもしたあの忘れることの出来ないキス

甘い空気に浸り始める

絡まる視線と吐息

熱を帯始めた体

優しくベッドに倒される

焦ってるのは僕なのかもしれない

女帝を見てローの心が僕から離れたら？そう思っていたから本気で拒む事が出来なかったのかもしれない

※60話→←58話

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