勘違いのおっちょこちょい

No.7 ページ7

小瀧side


「りゅーせー！次体育！」


藤「ん〜〜まだ……」


「まだちゃうねん！はよ起きろや！」



こいつまだ着替えてすらないし


「流星！！！」


藤「ん、おきる。おきるって」



やっと動き出したこいつ、藤井流星



流星とは中学校からの親友で
高校入ってからもいっつも一緒におる



藤「のぞむ〜〜着替えおわった〜」



「おん、行こか…ってそれ反対や」


ようやく校庭に移動できると思ったら
ジャージ反対やし(笑)


ほんっまポンコツやなぁ〜〜笑


藤「んぇ、まじか」


普通反対やったら気づくやろ！









小瀧「りゅーせぇ走れや〜」


藤井「んぇ、走んの嫌や」


小瀧「ほんっまにマイペースやなぁ」


藤井「ん。引っ張って」


小瀧「なんやねん！笑 もう〜〜」




体育が始まってからも流星はボケっとしとる

身長あんま変わらへんのやから引っ張るのもしんどいに決まっとるやろ………


と、いいつつ引っ張る俺


なんだかんだほっとけへん



アップの時もダラダラしとった流星も
本格的に授業が始まればなんだかんだちゃんとやる


まぁ、競技がサッカーってのも関係しとると思うけど



藤「のぞむーパス練やって。やろ」


「おん、今いく〜〜」



ボールを持ってパス練開始



何分かやってると流石にパス練も飽きてくるもんで、目の前の校舎をぼーっと見とった



あ、あそこしげと神ちゃんのクラスや



そう思ってじっと見ていると
窓際の後ろから2番目。


黒髪で目のぱっちりした女の子と目が会った……ような気がした



今、目あったよな？


流星はどうかわからんけど、一応この学校で俺たちが人気があるのは知っとる



まぁ、流石に毎朝あんなたくさんの視線感じればな……笑


俺のファンの子かなぁ〜〜なんて。


自意識過剰にそんなことおもっとった



藤井「のぞむ〜〜？どしたん？」


小瀧「……ん？あぁ、なんもない」


藤井「ふーん……」







まさか君を好きになるなんて
この時の俺は知る由もなかった

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