兄ちゃん系女子マネージャー。【ハイキュー】 (ページ4)

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兄ちゃん３。ページ4

翔陽と別れ、4組の教室に向かう。
いやー、1人で教室入るんって地味に勇気いるよな。
普通に緊張するやん。

心ではそう思いながらも平然を装って教室に入る。
ちらほらとこちらを見る人がいたものの、特に気にはならなかったのでそのまま黒板に貼りだされている座席表を見る。
自分の席と前後左右の人の名前だけ軽く目を通して席につく。

＿＿と。

「……“雪の神”…」

そんな声が聞こえた。
……雪の神ってなんや？

気になって声のした方…っていうか隣を向いてみた。
眼鏡をかけた金髪男子。

『…え、ウチ？』

声の主であるそいつはウチを見ていた。

『ねぇねぇ“雪の神”って何？なんでウチ見とんの？』

すると彼は答えてくれた。

「は？知らないの？自分のことデショ？雪ヶ丘中の女バレにすごいリベロがいたって有名なのに」

めっちゃ態度悪いけど。
初対面に「は？」とか言う??

「“雪ヶ丘の守護神”略して“雪の神”」

『へぇ、略称なんかあったんや。確かに“雪中の守護神”みたいのは聞いた事あったんやけど』

「……そんな“天才”なんで烏野にいるのさ」

『……。ウチは天才なんかやないよ。ウチは小2からバレーやってて、まぁその経験とか…練習量…がウチをそうさせたんやと思う。これでも人一倍練習しとってん。特にレシーブは。バレー好きやから』

「……バレー馬鹿。」

『なっ…!?…まぁ間違っちゃないけども。というか君は初対面なのに随分と生意気やなあ…。ウチ、星野A。アンタは？』

「……月島蛍。」

『月島ね、よろしく』

月「……」

『え!?そこ無視なん!?ひどない!?』

月「チョット。うるさい」

『えぇ…ウチが悪いん？今の…』

「ツッキーおまたせ～ってあれ？どうしたのその子？」

月島といろいろ言い合っていたら新たに男子が1人増えた。そばかすのある特徴的な子。アホ毛が可愛い。

『ウチ、星野A。月島とはほんの今知り合ったの』

「そうなんだ！俺、山口忠！星野さんてアレだよね？“雪中の守護神”！」

『おお、やっぱそんな知られとんねや。知らんかったなあ～』

山「そーだよ、すごいよく名前聞くもん！ツッキーが俺に教えてくれたんだよね、星野さんのこと！あの人レシーブ超上手いって言っ」

月「山口うるさい」

山「ごめんツッキー！」

なんてすごくテンポのいい会話を聞いていたらチャイムが鳴ったので山口は席に戻って行った。

その後、ウチらは入学式に出席した。