もも君の妹はカルマ君に好かれています２〈つー〉【暗殺教室＆ももくり】

第５０章 ページ4

渚 side




渚「茅野は…2人の事を知ってた？」




思い切って桃月さんとカルマ君の話題を出す。




茅「あー…うん。
Aにカルマ君の事好きって気づいたって言われた」


渚「そうなんだ…」




それっていつくらいなんだろう…。


考えば考えるほど頭が混乱していく。




茅「でも渚、次頑張ろう」


渚「うん」








……え？




渚「茅野、今、どういう…」




茅「だって渚、Aの事好きだったんでしょ？」








渚「ええ!? 茅野、なんで…！」


茅「渚の様子見てればわかるよー」





嘘っ…。




渚「僕ってそんなにわかりやすかったの!?」


茅「うーん…まあ。
渚の事よく見てたからわかったとか、さすがにねえ…」


渚「ん？茅野、最後なんて言った？」




茅野の声が小さくて、よく聞こえなかった。




茅野は慌てたように、なんでもないよ！と答えた。




茅「あーあ、でもわかるよ渚。
私の好きな人も、別の人が好きなんだー」




茅野の…好きな人…？




渚「茅野、好きな人いたんだ！
そういえば勉強会の時も、気になる人がいるって言ってたね」


茅「うん、その人。
その人はねー、凄く頑張り屋で素直になれなくて、でも優しくて可愛い子のことが好きみたいで、私に勝ち目ないんだー」




茅野は、少し寂しげにそう話した。




渚「まあでも、僕よりは可能性あるよ。
僕の場合、桃月さん付き合っちゃってるから」


茅「まあそうなんだけどね。
でも、どっちも好きな人が別の人好きってことには変わりないじゃん？」


渚「そうだねー」




僕も茅野も、同じなんだな。




渚「茅野！僕の恋愛はもう諦めるからさ、茅野を応援するよ！
茅野は誰が好きなの？」


茅「えー」




茅野は笑ってそう言った。




茅「誰だと思うー？」


渚「うーん…確か、優しい人だっけ？」


茅「そうだよー」




えっと…




渚「磯貝君とか！」


茅「ブッブー！はずれ！」


渚「うーん…カルマ君？は優しくないか…。誰だろう…」





茅野と話してる人で、他にあまり思いつかない…。




茅「渚、本当に鈍感だなー」


渚「あはは、そうなんだよね…。
わからないよ、誰？」




茅野は悪戯っ子のようにえへへっと笑って、




茅「内緒！渚がわかるまで、私は教えなーい」


渚「えー！…わかったよ。
いつか絶対当ててみせるから」


茅「できるのー？渚に」


渚「頑張る！」




茅野の好きな人…。


誰かはわからないけど、応援しよう。

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