第６６章 ページ23
業side
今日は中学の入学式…なのだが、サボろうか悩んでいた。
赤髪をフワフワ揺らしながら歩いている少年＿＿中学一年生の頃の赤羽業だ。
業「(どうせ行っても暇だし、やっぱ帰ろ)」
そう決めて学校と逆方向に歩き出し、細い道を通っていた時、
『ごめんなさい、離してください』
一人の女の子が、高校生くらいの男に絡まれていた。
俺と同じ制服…、少しサイズが大きくとても綺麗な所を見ると、恐らく新入生だ。
何があったのかは知らないが、どう見ても男の方が女の子を困らせていることは分かる。
…見ないフリも居心地悪いし、行こっかな。
俺は男に気づかれないように近付き、後頭部を思い切り地面に叩きつけた。
『え…』
絡まれていた女の子は、目を丸くして固まった。
業「大丈夫？君椚ヶ丘だよね？」
『…そうですけど』
…あれ、反応が予想と違う。
なんていうか…。
威嚇してる猫…？
さっきの男より、睨まれてる気がするし。
業「なんでそんな睨んでんの？」
『…なんで、助けたんですか。
もしやばくなっても、自力でどうにか出来ました』
驚きと笑いが同時に来た。
こんな細くて弱そうな子が、自分より大きい高校生に勝てる訳ないのに。
業「…面白いねー、そんな事言うなんて」
『笑われるような事じゃ、ないと思うんですけど』
その子は気に食わないような表情をして、体についた土を払って立ち上がった。
業「それじゃ、行こっか。入学式」
さっきまでのサボろうという気持ちは、全く無くなっていた。
『にゅうが……ああ…!!』
彼女は顔を真っ青にして時計を見て、余計に青くした。
『や、やばい…もう始まってる…』
業「まあー遅刻してでも行かないよりはいいんじゃないー？」
『ほ、ほら！早く行きますよ！
…ええっと…ああ、名前。名前なんですか？』
業「ん？俺？赤羽業。
授業とか業界とかの業って書いて、カルマ」
カルマ…と小さい口から呟かれる。
『私は、桃月Aです。
とりあえず急ぎましょう、赤羽さん』
カルマって呼ばないんだ…、呼ぶ流れだったのに。
業「カルマでいいよ？」
『…急ぐぞ、赤羽』
業「なんで唐突な上から目線？」
この時から、俺は彼女に興味を持ち出した。
この頃はあそこまで夢中になるなんて思いもせずに。
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フューズ(プロフ) - ききなこさん» ハイ!OKです!! (2017年11月13日 13時) (
レス) id: 533c8db921 (このIDを非表示/違反報告)
ききなこ - フューズさん» リクエストありがとうございます！おそらく、今後転入生として出ると思うので、それでもよろしいでしょうか？ (2017年11月13日 12時) (レス) id: 27e56232ba (このIDを非表示/違反報告)
フューズ(プロフ) - リクエストで夢主ちゃんとイトナ君の絡みをお願いします!! (2017年11月9日 18時) (レス) id: 533c8db921 (このIDを非表示/違反報告)
ききなこ - 妖狐ゆっちー☆さん» リクエストありがとうございます！前もコメントくれてました…よね？(違ってたらすみません!!)それ凄く面白そうなので、やってみたいと思います！ (2017年11月4日 19時) (レス) id: 27e56232ba (このIDを非表示/違反報告)
ききなこ - 美音さん» リクエストありがとうございます！狭間さんですね…頑張ってみます!! (2017年11月4日 19時) (レス) id: 27e56232ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ききなこ | 作成日時：2017年10月9日 12時
