何故か隣の席の奴に凝視されてる。

ビラ配りに就任。 ページ17

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「まさかのこの格好とはな…」



時は飛んでもう当日。ビラ配り(コスプレ付き)を任された俺は、クラスの奴らが持ってきた衣装に着替え、ビラを持って校内を歩き回っている。ちなみにウォークラリーも兼ねているらしく俺の持ってるスタンプを台紙に押すと、チケットになって割引になる…という仕組み。

でもその衣装がまさかのネトゲのとは…しかも剣士キャラ…1番人気なだけあって、ちゃんと剣のレプリカも付いている。さすが。

でも、チケット制の文化祭とはいえ、女の人が比較的多い気がする。凄い見られてる…



「あっ、あの！写真、撮ってもらっても良いですか？」

「…？…あぁ、大丈夫ですよ。どれを撮りましょうか」

「いえ、あの、貴方と撮りたいんです」

「あ、すみません。わかりました」



話しかけてきたのは恐らく、女子高校生だろう。俺が撮るのかと思ったら俺と写るんかい。俺写真撮る方ばっかりだったからあんまり写るの得意じゃねぇんだけど…

でもファンサはしろ、というクラスメイトの命令なので、肩に手を乗せて近めで撮ってもらう。



「あ、ありがとうございます！」

「いえ、あ、スタンプどうぞ。うちの喫茶店で割引になるんで宜しければどうぞ」

「はいっ」



…ファンサも楽じゃないな。アイドルなめてたかもしれない。ごめんよ。








( ヤバイヤバイ、あの人めっちゃかっこいい…！)

( あんな近くで撮ってもらえるの！？ )

( イケメン… )







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