王子？へぇ、興味無いや

30話 ページ32

〜またまた休日〜



『んー、何しよう』


この間のテストでいい点取ったんで、パーッと遊びに来ました！
そう！ゲーセンに！！！

え？小遣い減るって？んなもん気にすんな！！


？｢ねぇねぇ、あれって…｣


？｢ホントじゃん｣


？｢Aさーん！｣


『ぅげっ、その声は……』


ギューッ


莉｢会いたかったです！Aさん！｣


『…莉犬さん…どうも』


会った瞬間抱きつくの辞めようか、視線が痛い。主に君の後ろから


こ｢莉犬くん、東雲が困ってるでしょ｣


莉｢えー…｣


はぁ…私の休日、たった今終了したわ。お疲れ


莉｢…迷惑ですか？｣


ころんがな、すっごく嫌そうな顔してるんだよ…


『視線が痛いから離してくれると凄く助かるかな』


そう言うとシュバッ！と離れる莉犬さん。ホント行動早いよね


こ｢東雲もゲーセンに来たりするんだね｣


『いいでしょ別に。ダメ？』


こ｢いやダメじゃないけど…なんか意外だなって｣


そうかな…私ゲーセン来るの意外？？


『私的には君らの方が意外なんだけど』


こ｢息抜きかな。たまにはクレーンゲームとかしたいし｣


『へぇ〜』


莉｢Aさんはクレーンゲームとか好きですか？欲しいのあったら取りますよ！｣


目をキラキラさせながらそう言う莉犬さん。なんか…後ろで尻尾がフリフリしてるように見える。疲れてんだな私…


こ｢でも莉犬くんゲーム下手じゃん｣


莉｢ころちゃん黙って｣


こ｢え｣


身内には容赦ないなこの子。るぅとさんと似たタイプ…？いや、ちょっと違うか。あの子は腹黒い←


『…つってもな〜…難そうだし。そんな興味無いかな』


正直、太鼓あたりが出来ればいいって感じなんだけどね


こ｢興味ないんだw｣



『そこまで意識が向かないというかなんと言うか…』


こ｢なんか分かる｣


そーなのかー(某人喰い妖怪風)


『まあいいや、じゃあな』


こういう時は帰るべし


莉｢来たばっかりじゃないですか！遊びましょうよ！｣


『いや、だって学校の奴らにこんなとこ見られたら私のライフがゼロになる』


これはマジ


こ｢あぁ…そっか｣


『てかころんさ、この間教室で私の名前呼ぼうとしてたよね？』


こ｢え…ソウダッケ｣


『忘れたとは言わせないから…！』


ズイっと顔を近付けながらそう言う


こ｢ちょちょっ、近い！！｣


莉｢むぅ…

はーい、2人の世界に入らないでくださーい！｣


莉犬さんがころんと私を離す。2人の世界だったかな今…

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