番外編 完 ページ15
...
彼の傍に近づくにつれて手は後ろに回ってしまってブツは隠れてしまう
「どうしたの？」
私の後ろを身を乗り出して見ようとするが私は必死で抵抗した
『(はあ"ああ"ずかしい"い"い")』
すごい心音だ
だが彼は耳がいいもの。わかってしまう
今までの人生異性にこういうことなんてした事ないものだから心臓がバクバクと高鳴って今にも飛び出そうなのだ
でも善逸くんを目の前にしてしかも今手元にある状況の中渡さないというのはあとに絶対後悔するパターンだ間違いない。
私は顔をあげて彼の琥珀色に向けた
『善逸くん、あ、の...これ』
作ったの、と続けて言うが徐々に声が小さくなる
いやだが、ばっちり聞こえただろう
善逸くんは目をまん丸にしてもうほんとにびっくりです！みたいな顔をしていた
「ええ"え"え""え"！嘘嘘嘘嘘ウソだろ！？Aちゃんが俺のために！？今日！俺のため！？」
目が顔から飛び出ちゃうほどに開いて髪が重力に逆らっている
それが普通じゃないから可笑しくってしょうがなかったけれど彼はこの上ないほど喜んでくれていた
「ああああ俺幸せ。もうこれ飾っちゃう」
『食べて欲しいんだけど...』
「こんな可愛い子が俺のために作ってくれたなんて嬉しすぎるよ〜!!!!!!!!」
うわあああ！ありがとう！と包みを抱きしめる
...ちょっと包みが羨ましい
そう思っていると彼の分厚く頼りがいのある手が私の手に合わさって指を絡めてきて、胸の前に持ってきて彼の端正な顔が至近距離
「Aちゃん、お返しは鰻かお刺身どっちがいい？」
目線を合わせて真剣にそう聞いてくるから吹き出しそうになっちゃった
『じゃあどっちも』
「ええ〜欲張り!!!でもいいよぉ〜！両方満足連れて行ってあげるし満足させちゃうからね」
そう言って嬉しそうに愛らしく笑ってコツンと額を私の額に合わせて善逸くんの綺麗な顔がもっと至近距離になる
『あのね、私誰かのためにお菓子作ったの善逸くんが初めてなの。だから』
『だから、上手くできてるのか分からないんだけれど』
どうしても口に合わなかったらどうしようというのは消えなくて不安で仕方がない
不安が私の目線を下にさせる
でも上からふってきたのは
「Aちゃん可愛い...」
「顔を真っ赤にして目をちらちらさせて。そんな不安な音を立てないで」
大丈夫だよ、と柔らかくふんわり微笑んで言う彼の言葉はいつもどの甘みよりも甘く私を溶かしてしまうのだ
...
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うなぎのたれ(プロフ) - わかめしさん» わあ、ありがとうございます！お優しすぎますよ...！読んでいただいて幸せです！！頑張ります！ (2020年4月8日 12時) (
レス) id: c4967ed5e3 (このIDを非表示/違反報告)
わかめし - とてつもなく胸がギュンとします！これからの展開がすごく気になります！作者さんのペースで更新頑張ってください！ (2020年4月7日 20時) (レス) id: 7ee9cc8e34 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎのたれ(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます〜！ふたり共々赤面しまくる日々なので本当に幸せにさせてあげたいなって思います！励みになる言葉ありがとうございます！ (2020年2月20日 21時) (レス) id: c4967ed5e3 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 包みが羨ましいなんて可愛い笑笑善逸も可愛いし！ まとめて抱きしめたいぐらい2人が可愛くって絶対幸せになってほしいです！ (2020年2月18日 8時) (レス) id: 203d84a786 (このIDを非表示/違反報告)
うなぎのたれ(プロフ) - siriusさん» 楽しんで読んでもらってとても光栄です！可愛いおふたりをこれからも見守ってください！！ (2020年2月1日 19時) (レス) id: c4967ed5e3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うなぎのたれ | 作成日時：2020年1月22日 16時
