白の住人と灰色の怪盗

白 ページ5

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｢ただいまー｣


あの後悪魔(園子)に少しばかり対抗したものの


園子『もうだめよ！決定事項！』


と、一蹴り、撃沈



チャリンと鍵を置くと手に触れたのは1枚の紙


メモ？らしき紙に目を通す


母、父帰るの遅くなりまーす☆




｢私の両親って……あはは｣



2階の自分の部屋に行きベッドに倒れ込む



目をゆっくり閉じると今日のお昼休みの風景が。


園子『あんたの愛しの安室さんも来るってさ』



｢っ〜〜〜！｣



枕に顔を埋めてバタバタ足を振る


安室さん来るんだ……



園子『ドレスは用意してあげるわ、まぁ日向の家にもあるだろうけどね』



ドレス、私に似合うかな？




｢あー安室さんに会いたい｣




……みんなはこの気持ちのこと『恋』っていうよね

でもねー、違うんだよ


安室さんはたしかにかっこいいけどなんか『恋』ではないんだよね


でもかっこいいことに変わりはない





あ、もう眠いや。


眠気に任せて瞼を閉じる。予定ではこのまま深い眠りについて明日を迎えるはずだった。そう、はずだったのだ。





｢大変だーーーー！！！！｣




切羽詰まった覇気のある父の声が耳に入るまでは。








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