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こんな話、友達になかなかできないんだ。
イマドキの高校生は裏側を見せるのを怖がっていた。でも多分自分の中で消化できない答えの出ない悩みを、家族の話を友達ではない隣のお兄さんに吐き出したかったんだろう。ほぼ他人。ただ隣に住んでいる。それだけの、引っ越しでもしたら二度と関わる事なんて無いような俺に聞いて欲しかったんだろう。
距離が近ければ近いほど、本当の事なんて言えないのかもしれない。理由は簡単で、嫌われたくないから、だと思う。距離が近いって事はずっと何かしらの関係を保ち続けているわけだから、嫌がられたり嫌われたりしたくないのは当たり前の感情だと思う。
それでも話したい事は切実だったから、俺も真摯に受け止めて聞いた。俺は山ちゃんという人間を全然知らないから、客観的な一般的な意見を言ってくれると思ったんだろう。
一人暮らしの理由を教えてくれた時だった。
母親への遠慮、父親への少しの気まずさ、自分の居場所。短い通学途中の時間だけどまあまあ濃い話をした。
とりあえず距離を開けた方が上手く行く気がしたから一人暮らし始めたんだ。…どう思う？
人は悩みを相談する時他人の意見をどのくらい反映するんだろう。相談ってゆーか、自分の意見、間違ってないよね？って肯定してほしいだけの気がする。だってさ、どう思うって聞いてるけど、その前に自分なりに出した考えがあってその理由説明してんだよ？答え出てんじゃん？だけど客観的に間違ってないか確認したいんだよね。きっと。
わかってるんだけど、俺そんな良い人じゃないから。
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もとか(プロフ) - ちこさん» 感想なんて頂けると思っておらず、気付くのが遅くなりました。とても嬉しいお言葉ありがとうございます。本当勝手なイメージですが、楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2017年8月4日 0時) (
レス) id: c52394b53a (このIDを非表示/違反報告)
ちこ(プロフ) - こちらの作品の伊野尾くんの心理描写が、自分に見えている伊野尾くん像に近く、頷きながら読ませていただいています。読み応えのある文章で、とても楽しいです。ゆったりと、こちらの作品の行く先を見届けさせていただけたら幸いです。更新頑張って下さい。 (2017年7月22日 21時) (携帯から) (レス) id: 01135ac351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もとか | 作成日時：2017年7月19日 22時
