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あ、いのちゃんおはよー
エレベーター前で、山ちゃんは今日も朝から男の俺にもキラキラのイケメンスマイルで挨拶してくれる。俺は9割くらい眠そうにしてると思う。大学生の1限はキツい。
山ちゃんはよく喋る子だ。俺があんま喋んないから気を使ってくれてるのかもしれないけど。
学校の話とか彼女の話とか、イマドキの高校生だ。
疑問だった高校生が独り暮らしの理由は最初の方に聞いた。母親の再婚相手の男性と上手く行ってないわけじゃないけど、何となく気まずいそうだ。早くに父を亡くし、小さい頃から女手ひとつで育った彼には、母親の女性の顔を見るのは何となく嫌なんだそうだ。俺の両親はピンピンしてるので、その事情はわかってあげられないけれど、母親の女性の顔を見たくないってのは、まあ多少わかる気はする。
それでも彼はグレているわけでも無く、ごくごく普通のイケメン高校生だ。見た目はまあ男の俺から見ても綺麗な顔だなーと思うし、母親は勿論、父親の話も同じ様にするので決して父親を憎んでる風でもなく、家族を大切に想ってる優しい人なんだとわかった。俺と3歳しか違わないのにしっかりしてるなーと感心した。
とはいえ、短い時間の世間話なので彼の全てを知ったわけでもなく、あくまでも俺との会話で見せる彼の印象だけだけど。
いのちゃんーちゃんと起きて授業受けなよー？
駅までの途中でまだ半分眠そうにしてる俺に笑いながらそう言って山ちゃんは高校へ向かった。
んーありがとーって山ちゃんの小さくなった背中に返したけど、聞こえたのか振り返って手を振ってくれた。可愛かったので俺もヘラっと笑いながら手を振った。
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もとか(プロフ) - ちこさん» 感想なんて頂けると思っておらず、気付くのが遅くなりました。とても嬉しいお言葉ありがとうございます。本当勝手なイメージですが、楽しんで頂けたら嬉しいです。 (2017年8月4日 0時) (
レス) id: c52394b53a (このIDを非表示/違反報告)
ちこ(プロフ) - こちらの作品の伊野尾くんの心理描写が、自分に見えている伊野尾くん像に近く、頷きながら読ませていただいています。読み応えのある文章で、とても楽しいです。ゆったりと、こちらの作品の行く先を見届けさせていただけたら幸いです。更新頑張って下さい。 (2017年7月22日 21時) (携帯から) (レス) id: 01135ac351 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もとか | 作成日時：2017年7月19日 22時
