片寄の嫁と岩田の妹やってます。

◎ 玲於 ページ9

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玲於は泣いたことがある。大泣き。




しかも女の人と喧嘩をして負けて。




相手はもう分かるだろうけど我らがAちゃん。




デビュー仕立ての時にAちゃんがピアスを5個開けたんだ。




高校を卒業と同時に大量に開けたからみんながびっくりしちゃって。





佐野｢開けすぎだろ、耳ちぎれそうじゃん｣





なぜか玲於が怒ってしまい、





佐野｢お前女なんだから｣





と言ったんだ。




そしたら我らがAは。





『てめぇには関係ねぇだろアホか』





そう。まるでハイローに出てくるコブラのように鋭い目付きで言った。




デビュー当初Aちゃんは金髪だったから余計怖くてもう…ヤンキー。




その様子を見て涼太くんだけはケラケラ笑って見てたけど他のメンバーは顔を青くして見ていた。


(見ていたのは突っ込んでいける勇気をみんな持ち合わせていなかったから。)





佐野｢だからって開けすぎじゃねぇの｣


『だからお前には関係ねぇだろって言ってんだよ日本語分かんねぇのかよ馬鹿か』





黙れよクソ。と女の子らしからぬ言葉を吐いて食べかけのパンをカバンの中に突っ込んだ。




……岩さん譲りのガサツっぷりに小森サンびっくり。





佐野｢なぁ、思ってたんだけどAって口悪くね？｣


『年上に向かってタメ口きいてんじゃねぇよ生意気だなクソ野郎』





Aはいい所に生まれたからか親しき仲にも礼儀あり。っていう言葉がぴったりだった。




礼儀作法はちゃんとしてるし人としてすごいと思う。




ダメなのは……口の悪さ。





『そもそもお前この業界入るの早かったんだろ？なんでそんな生意気で生きてこれてんの。意味わかんない。

お前のその性格私は嫌い。』





玲於はなんだかんだ言ってAちゃんが好きだから嫌いって言われた瞬間に目をうるうるさせてしまった。




佐野｢……うっぜぇ、クソババァ｣





玲於の言葉にAちゃんはキレたらしく玲於の胸ぐらを思いっきり掴んで揺さぶった。





『黙れよクソガキ』





その瞬間、玲於は目から大粒の涙をボロボロ零しながらその場に経たりこんで大号泣。







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