キヨ《これが本業？》 ページ43
今日は、私もキヨも予定がない。
つまりお休みだ。
だから家でだらだらしてようと思ってた今日、何故か私はキヨの家でコントローラーを握りしめ騒いでいるのだった。
「ちょ、キヨぉ！？それ反則！！」
「俺はちゃんとルール守ってますぅー」
ちなみにプレーしているのはマリカ。
世界的に見てもメジャーなゲームで、最俺の実況でもかなりポピュラーなジャンルといえるだろう。
単独でもマリカ実況をしているというキヨの腕前は、マリカ歴数週間の私の何倍にもすごくて。
キヨに追いつくなんて到底無理。
何の奇跡か、前に出られたとしても的確な甲羅で一気に順位を落とされる。
そんなわけで、何度やっても彼には勝てそうもないのだった。
「キヨ、ちょっとくらい手加減してくれてもよくない？」
「お前みたいなゴリラに手加減してどうするよ」
「言ったなお前絶対ぶっ倒すからな」
負けず嫌いな性格が裏目に出て、私は思わず彼に再戦を申し込んでしまっていた。
あろうことか快諾された。
さすがはKYキヨだな。勿論皮肉のつもり。
不本意ながら再戦するも、全く歯が立たない。
それもそうだ、私は昔からゲームが下手だから。
「お前ほんと下手だな。やっぱつまんねぇわ」
舌打ちしてコントローラーを投げ出すキヨ。
私は悔しく思いながら口を開く。
「あっそ。ならフジ達とやれば」
仕返しのつもりで舌打ちし、その場を立ち去ろうとすると、「ほう？」という怪しげな相槌が聞こえてきた。
「お前ってこんな事で諦めるタチだったっけ？俺の知ってるAはむしろキレて勝てるまで勝負仕掛けてくるような奴なんだけどなぁ」
振り返れば、不敵な笑みを浮かべたキヨがコントローラー片手に挑発的な態度を取っている。
ここで帰れば、こいつに負けたも同然だ。
「分かった。その勝負、受けて立とうじゃない」
「そう来なくっちゃな」
そう言って、彼はいたずらっ子のように微笑む。
キヨの隣に再び座り直し、コントローラーを握る。
するとキヨは何を思ったか私の背後に座り、寄りかかってきてバックハグのような体制になる。
「キヨ！？何して──」
「だってお前、あんなに下手くそってことは操作分かってねぇだろ？だから手取り足取り教えてやろうと思って」
「どういう意味よ」
横目で彼を睨めば、帰ってくるのは意地悪な笑み。
私はゲームでも現実でも、彼に勝てることはないのかもしれない。
キヨ《これが本業？》
フジ《スキ、キライ、スキ》☆→←こーすけ《祭りの醍醐味・後編》
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まりな - すごく面白かったです！ ネタなんですが、お互いがお互いを助けようとして過去に戻り、すれ違う。的なお話が個人的には面白そうだなぁと、思っています！ できればキヨさん推しなのでキヨさんがいいです！←めっちゃ失礼してる気がする。… 長文失礼しました！ (2019年9月17日 22時) (
レス) id: 09dc9c6a8c (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香 - みねさん» 本当にありがとうございます…！こーすけさんのネタ切れが激しかったのでマジで助かりました！ありがとうございます！書き方クッソ下手ですけど許してください)^o^( (2019年7月16日 22時) (レス) id: 6b4203fd69 (このIDを非表示/違反報告)
みね(プロフ) - 緋奈香さん» どうぞどうぞ！むしろうちの案は作者様のものとして扱って下さいな笑 (2019年7月16日 21時) (レス) id: 214adefcf9 (このIDを非表示/違反報告)
緋奈香(プロフ) - みねさん» なるほど！めっちゃいいですね、そのネタお借りします(^^) (2019年7月16日 21時) (レス) id: 2a8fba13b5 (このIDを非表示/違反報告)
みね(プロフ) - こーすけと一緒にバイキングに行ってみた 的な？やつです笑 どっちが多く食べれるかなど競ったり〜みたいなって思ってます！ (2019年7月16日 6時) (レス) id: 214adefcf9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：緋奈香 | 作成日時：2019年7月12日 16時
