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「すばるもやろ?」
すかさずツッコミをしたんは裕ちんやった。
渋やんはそのツッコミに「確かにな笑」と言った。
「……みんな、昨日はありがとう」
「堅苦しいなぁ笑」
泣きそうになりながら渋やんがそんな事言うから俺は思わずツッコんでしまった。
「渋やん、そんな堅苦しくならんといて?俺らはホンマに昨日の事誰も怒ってなんかないんやし」
「せやけど……」
「それにな?」
俺はパッと亮ちゃんの手を取って、そのまま立ち上がらせた。
「俺ら、付き合うことになったから」
めちゃくちゃナチュラルに言ってもうたけど、誰も驚きも何もせんかった。
隣の亮ちゃんだけ恥ずかしそうに「もっと他に伝え方あったやろ!/////」って怒ってるけど。
「渋やん、ホンマに渋やんのおかげやねんで?今回のことを起こしてくれたから、俺らはちゃんと前向けたし。ちゃんと
2ヶ月内やで?」
そう言えば渋やんは涙を流しながらクスッと笑った。
「あぁ……そうか。ホンマにちゃんと2ヶ月経ったんやな…………」
そう言った渋やんはゆっくりと立ち上がった。
「ほんまやったら、今日でグループ内恋愛解禁は終わりなんか」
「えっ!?まさか、明日から禁止とか言う!?」
大倉が焦ったように言うと渋やんが意地悪そうに笑った。
「それもありやな」
「「「嘘やん!!」」」
思わず、俺と大倉と信ちゃんは口を揃えてしまった。
「お前らずっと違反してたくせに」
「「「ゔっ……」」」
渋やんは俺らの反応を見て嬉しそうに笑った。
「そやな。じゃあちょっと早いけど、先に宣言するわ」
「グループ内恋愛、一生解禁や!」
『えっ?』
「やってそう言わないと、俺の願いは叶わんしな。やから、ずっと解禁!」
渋やんはそう言い切ると優しく笑った。
「お前らがずっと幸せなんやったら、俺はそれでいいねん」
渋やんの言葉に俺らは何かホッコリした気持ちになって、照れ隠しみたいに全員で渋やんに抱きついた。
あぁ、今めちゃくちゃ幸せやな。
そんなことを思いながら。
Fin(2019/02/04)
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ひなまる(プロフ) - りりーなさん» 長らくお待たせしました!ちょくちょく書いていこうと思いますので!どうか最後までよろしくお願いします!そろそろ終着点です (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0e05bc50cf (このIDを非表示/違反報告)
りりーな(プロフ) - 待ってました!続きがとても楽しみです!みんなの思いが切ない! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 47710f20bc (このIDを非表示/違反報告)
まるゆずみかん(プロフ) - 続き待ってます…!!大変だとは思いますが頑張ってください…!!! (2018年2月11日 21時) (レス) id: 15230f9b97 (このIDを非表示/違反報告)
4423(プロフ) - 続き楽しみにています。ゆっくりでいいのでいつか更新してくださるのを待っています。頑張ってください! (2018年1月14日 0時) (レス) id: 6aecd16795 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - 蜂奈さん» わかります……!! (2017年3月26日 19時) (レス) id: d5f5c8dad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ひなまる | 作成日時:2017年3月24日 15時