グループ内恋愛解禁3

紫side ページ26

病院の面会時間も終わって、俺らは外に出た。
ヤスも明日からは復帰出来るみたいやし、俺は少しだけ安心してた。


「おめでとう、ヒナ」


久しぶりに歩いて帰ろうとしてたら、後ろからすばるが声をかけてきた。


「えっ？」

「やっと、幸せになったんやな」


そう言ったすばるはホンマに嬉しそうな顔してた。
さっき泣いたせいか、目は真っ赤やけど。


「大倉とヤスも付き合ったみたいやし」

「えぇ！？そーなん！？」

「えっ？お前聞いてなかったんか？」

「いやいや聞いてないわ！！」


なんか俺だけ色々と省かれすぎちゃう！？
気の所為なんか！？


まぁ……でも…………


「あのふたりもやっとかぁ……」

「ヒナは知ってたんか？」

「ん？あぁ、たつがヤスの事好きなんを知ってたから。それにしても長かったなぁ……」

「…………あとは丸と亮だけやな」



そう言って少しだけ辛気臭い顔をしたすばる。
俺はそんなすばるの背中をバシッと叩いた。


「痛っ！なにすんねん！！」

「ホンマに丸と亮“だけ”か？」

「な、何言うてんねん？残りのカップルはそこ以外居らんがな……」

「確かにそうやな、カップルはあとあの二人だけや」


すばるは俺が言いたいことがわかってないんか、首を傾げてた。

やから、俺は真剣にすばるの目を見つめて口を開いた。



「…………お前はどうやねん」

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