橙side ページ16
「裕ちん、どーしたんやろ？」
「さぁ？」
裕ちんが信ちゃんを連れて外に出てったあと、楽屋に取り残されたんは俺と大倉。
「…おめでとう」
「えっ？なんや急に？」
そう言って笑ってる大倉。
俺はそんな大倉の目を真っ直ぐ見て話を続けた。
「ちゃんと目見てお祝いしたかったから」
「…そか。ありがとう、丸ちゃん」
大倉は優しく微笑むと、今度は俺の顔を真剣に見つめてきた。
「丸ちゃん、亮ちゃんのことどーする気なん？」
「えっ？」
「2ヶ月までもう後ちょっとしかないねんで？すばる君の言ってた期間は2ヶ月間やねんから」
「……わかってるよ」
「丸ちゃんを振り回してしまった俺が言うのもなんやけど………
亮ちゃんのこと、ホンマに幸せにしてな」
その真剣さに俺は出来るかもわからんのに頷いてた。
でも大倉はそれ以上は何も問い詰めてこんかった。
ただ、優しく笑ってくれた。
わかってる、俺もケリつけなアカン。
逃げてたらあかん。
亮ちゃんの気持ちからも………逃げたらあかんねん。
どこかで怖がってる。
亮ちゃんの俺への気持ちがホンマに“そう言うもの”なんか、わからへん自分がおるから。
もしそうなら、期待してしまう。
でも違うなら、その期待は亮ちゃんにとっての重荷になる。
だから逃げてしまうねん。
でも、それももう終わり。
ちゃんと前見て、亮ちゃんにぶつかろう。
そして、ちゃんと“理由”聞かへんと。
“こんなことを考えた”理由を。
そんな事考えてた時。
楽屋の扉が開いた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 531人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「関ジャニ∞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひなまる(プロフ) - りりーなさん» 長らくお待たせしました！ちょくちょく書いていこうと思いますので！どうか最後までよろしくお願いします！そろそろ終着点です (2019年1月29日 1時) (
レス) id: 0e05bc50cf (このIDを非表示/違反報告)
りりーな(プロフ) - 待ってました！続きがとても楽しみです！みんなの思いが切ない！ (2019年1月29日 0時) (レス) id: 47710f20bc (このIDを非表示/違反報告)
まるゆずみかん(プロフ) - 続き待ってます…！！大変だとは思いますが頑張ってください…！！！ (2018年2月11日 21時) (レス) id: 15230f9b97 (このIDを非表示/違反報告)
4423(プロフ) - 続き楽しみにています。ゆっくりでいいのでいつか更新してくださるのを待っています。頑張ってください！ (2018年1月14日 0時) (レス) id: 6aecd16795 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - 蜂奈さん» わかります……！！ (2017年3月26日 19時) (レス) id: d5f5c8dad3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなまる | 作成日時：2017年3月24日 15時
