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黒side ページ15

半ば強引にヒナを連れて楽屋を出た。


ちょっと心配そうに丸はこっちを見てたけど、俺は何も言わんと来た。


「ちょ、ヨコ!離してや!!」


なんて言ってくるヒナも無視して。


そして目的地に着いてから俺はやっとヒナの手を離した。



場所は誰も入ってこないであろう場所。



つまりは“仮楽屋”。



「なんなん!?急にこんな所連れてきて……」

「…それはホンマにごめん」


でも、今から言うことはヒナにしか言えへんから。




いや、ちょっと違うな。





“ヒナ以外”に聞かれたらアカンから。



「すばるの事やねんけど」


そう言った瞬間、ヒナは仮楽屋から出ようとした。

わかってたから俺は咄嗟に手を握った。



「お願い、逃げんと聞いてくれ」

「……………嫌や」

「ヒナ」

「もうこれ以上俺を困らせんといてや!!!」


そう言って俺の手を振り払おうとするヒナを無理やりこっちに寄せて抱きしめた。



「ちょっ「ホンマにごめん。ヒナを巻き込みたいわけやない。困らせたいわけやないねん。でも………すばるの味方してやれんのは俺とヒナだけやねん」


そう伝えればヒナは急に抵抗をやめた。


そして肩を震わせながら泣いていた。



「俺、も………すば、るの言っ……てたことがホンっ、マなんて…………信じたない………………」

「………おん」

「や、けど……もうな、にがホンマか………わ、からんねん……………」

「………おん」



ヒナの言葉一つ一つに耳を傾けた。


わかってる。


ヒナの気持ちもわかってる。




やけど、あの後のすばるを見ればあれが“ホンマの事”なんて思えへん。




それをわかってあげて、話してくれるのを待つのが俺らの役目なんちゃうんか?って思うねん。



「………ヒナ」

「………ん?」

「今から俺が話すこと、聞いてくれるか?」

「…………うん」






そんで、すばるが望んでた未来を創るのも俺らの役目やと思った。



そしたら、アイツはやっとホンマの事を話してくれるんとちゃうんかな。





「俺、お前が好きや」

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ひなまる(プロフ) - りりーなさん» 長らくお待たせしました!ちょくちょく書いていこうと思いますので!どうか最後までよろしくお願いします!そろそろ終着点です (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0e05bc50cf (このIDを非表示/違反報告)
りりーな(プロフ) - 待ってました!続きがとても楽しみです!みんなの思いが切ない! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 47710f20bc (このIDを非表示/違反報告)
まるゆずみかん(プロフ) - 続き待ってます…!!大変だとは思いますが頑張ってください…!!! (2018年2月11日 21時) (レス) id: 15230f9b97 (このIDを非表示/違反報告)
4423(プロフ) - 続き楽しみにています。ゆっくりでいいのでいつか更新してくださるのを待っています。頑張ってください! (2018年1月14日 0時) (レス) id: 6aecd16795 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - 蜂奈さん» わかります……!! (2017年3月26日 19時) (レス) id: d5f5c8dad3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなまる | 作成日時:2017年3月24日 15時

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