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黄side ページ13

「えっ?大倉と?」

【うん、だからもう心配せんといて?】


仕事行く前に章ちゃんからの電話に出た。

内容は分かっていたような、予想してなかったような話やった。


「でもホンマにおめでとう!俺、めっちゃ嬉しいわ!」

【んふふ、ありがとう亮】



俺はこんなに幸せそうに笑う章ちゃんを久々に見た。


この笑顔を奪ってたんは誰でもない俺や。



【………亮】

「ん?」

【亮も……大倉が好きやった?】

「えっ…?」


まさかの質問に俺は言葉を失くした。

章ちゃん、俺の好きな人知らんかったん…?
やから、あんなに俺と大倉のこと気ぃ使ってたん?



優しい章ちゃんらしい今までの行動の意味がわかった。


確かに大倉と章ちゃんが約束してた時、俺が電話しちゃった時があった。
そん時、章ちゃんは文句何一つ言わんと待ってたらしい。

しかも大倉を呼び出してしまった時も、何も言ってこんかった。


そういうことやってんな。


章ちゃん、やっぱり優しすぎるよお前。




「ふふっ」

【りょ、亮?】

「章ちゃん、心配せんといて?俺が好きなんは………」



“丸やから”




何故かそう言えへんかった。

その理由はわかってんねん。



一昨日、丸に別れよって言われたから。

何とか勢いで別れてへんことにはしたけど…。



要は俺の気持ちが迷惑になってるってことやんな…?



『一緒に居るのが辛い』



そういうこと…やろ?



【亮】

「あ、何章ちゃん?」


やばいやばい。
めっちゃボーッとしてたわ…。


章ちゃんは電話越しで優しく笑うとゆっくりと話し出した。



【亮は気を使いすぎる癖があるから。時には自分の気持ちを正直に話さなあかんで?】

「えっ…?」

【亮が誰が好きかはもうあえて聞かんとく。やけど、その好きな人も亮のことを大事に思ってくれてると俺は思うよ?やから、何でも素直にね?】



章ちゃんはそう言った後に【そろそろ検査やから】って言って電話を切った。


俺の頭の中では章ちゃんの言ってきた言葉がずっと木霊してた。


とにかく今は仕事に集中しなあかんと思い、マネージャーの車を待っていた。


でも、やっぱりずっと木霊していた。

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ひなまる(プロフ) - りりーなさん» 長らくお待たせしました!ちょくちょく書いていこうと思いますので!どうか最後までよろしくお願いします!そろそろ終着点です (2019年1月29日 1時) (レス) id: 0e05bc50cf (このIDを非表示/違反報告)
りりーな(プロフ) - 待ってました!続きがとても楽しみです!みんなの思いが切ない! (2019年1月29日 0時) (レス) id: 47710f20bc (このIDを非表示/違反報告)
まるゆずみかん(プロフ) - 続き待ってます…!!大変だとは思いますが頑張ってください…!!! (2018年2月11日 21時) (レス) id: 15230f9b97 (このIDを非表示/違反報告)
4423(プロフ) - 続き楽しみにています。ゆっくりでいいのでいつか更新してくださるのを待っています。頑張ってください! (2018年1月14日 0時) (レス) id: 6aecd16795 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - 蜂奈さん» わかります……!! (2017年3月26日 19時) (レス) id: d5f5c8dad3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなまる | 作成日時:2017年3月24日 15時

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