黒side ページ12
「おはよー」
「あ、おはよう横山くん」
「あれ？大倉だけか？」
「おん、まだ誰も来てへんよ〜」
「ふ〜ん…」
ヤスが目を覚ましたらしいから、今日から仕事開始した俺ら。
まぁヤスはまだ復帰してへんけど。
明日明後日の仕事には来るらしい。
「横山くん、今日は１人やねんな」
「えっ？」
「信ちゃんともすばる君とも来てへんねんな」
大倉のその言葉にドキッとした。
別にやましい事があった訳やないのに。
＊＊＊＊＊＊＊＊
昨日、あれからすばるは泣き止んだと思えば思いっきり俺の頭を叩いた。
「痛っ！！なにすんねん！？」
「もうええから！慰めてくれてありがとう！」
半分ヤケクソみたいに俺にそう言ったすばる。
でもその表情はさっきよりは楽そうに見えた。
「……お前、ホンマにヒナのこと追いかけんでよかったんか？」
「ヒナが飛び出したってことは１人になりたかったんやろ？アイツ、バカ正直やから。泣いてても居座る時は居座るやろ？」
「まぁ…そやな………」
すばるは苦笑いしながら席に座って、ビールを飲んだ。
「………俺、ちゃんとみんなに話すから、今回のこと。やからその時は何も知ら「ちゃんと話してくれへん奴が何を言うか」はっ…？」
俺もビールを飲み、すばるを見て笑った。
「ちゃんと全部、“正直”に話してくれるのを待ってるから」
そう言えばすばるは小さく笑った後に「ホンマに腹立つわ…」って言ってきた。
＊＊＊＊＊＊＊＊
別にその後、お互い普通に帰ったし。
何もなかってんけど…。
フラッシュバックされんのは、泣いた顔のヒナと苦しそうなすばる。
両方守りたいけど、今はどっちつかずに居らんとあかん。
じゃないと、俺はあいつらをホンマに救えへんくなるから。
「横山くん」
考え事してたら大倉が優しい口調で話しかけてきた。
「ん？なんや？」
「俺、安とホンマに付き合った」
「……………へっ？」
「やから、安とホンマに付き合っ「わ、わかった！それは理解した！！……大倉、ヤスが好きやったんか？」
「おん」
ま、まじか。
俺はどっかでどっくんやと…。
「だからさ横山くん」
「ん？」
「横山くんも……正直に言うたら大丈夫やで」
「えっ？お前、何の話してんの？」
「えっ？横山くん、信ちゃんのこと好きな「わぁわぁ！！お前もそれいうか！？」
なんですばるの次に大倉まで…！
大倉は俺の様子が面白かったんかゲラゲラ笑ってた。
でも優しく微笑んでた。
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ひなまる(プロフ) - りりーなさん» 長らくお待たせしました！ちょくちょく書いていこうと思いますので！どうか最後までよろしくお願いします！そろそろ終着点です (2019年1月29日 1時) (
レス) id: 0e05bc50cf (このIDを非表示/違反報告)
りりーな(プロフ) - 待ってました！続きがとても楽しみです！みんなの思いが切ない！ (2019年1月29日 0時) (レス) id: 47710f20bc (このIDを非表示/違反報告)
まるゆずみかん(プロフ) - 続き待ってます…！！大変だとは思いますが頑張ってください…！！！ (2018年2月11日 21時) (レス) id: 15230f9b97 (このIDを非表示/違反報告)
4423(プロフ) - 続き楽しみにています。ゆっくりでいいのでいつか更新してくださるのを待っています。頑張ってください！ (2018年1月14日 0時) (レス) id: 6aecd16795 (このIDを非表示/違反報告)
co ti(プロフ) - 蜂奈さん» わかります……！！ (2017年3月26日 19時) (レス) id: d5f5c8dad3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなまる | 作成日時：2017年3月24日 15時
