黄side ページ48
「じゃあちょっと安のこと探してくるな？」
「…うん」
「先に楽屋戻ってて？みんなに遅くなるかもってことも言っといてくれる？」
「わかった、伝えとくな」
「おん、ありがとう」
大倉はそう言って俺の頭を撫でてくれてそのままは知って章ちゃんの後を追った。
あーぁ、また抱きついて甘えてもうたな…。
こんなんしてたらアカンな。
ずっと甘えてまう。
「…楽屋戻るか」
そう思って楽屋に戻っていこうと思ったら仮楽屋に人影が見えた。
「誰や？」
ゆっくりと中に入れば、そこには窓から空を見上げてる丸がおった。
丸はゆっくりとこっちを見るとニコッと笑ってくれた。
「亮ちゃん、どーしたん？」
「え？あ、いや…。誰かおると思って……」
「んふふ、そういうこと」
丸はそう言うと俺の頭を撫でてくれた。
「ちょっと泣いてたやろ？目が赤いよ？」
ーーﾄﾞｷｯ
たったちょっと前のことに気づかれた事にドキドキしてる。
「亮ちゃん、昨日はごめんな？俺、カッとなってもうて……。酷いこと言ったよな？」
「あ、いや…。全然いいねんで？俺も話聞かんかったんが悪かったし」
「そんなこと…。でも、許してくれてありがとう」
そう言って丸はまた優しく笑った。
その笑顔にまたドキドキしてた。
でも…なんでやろ？
すごい嫌な予感がするねんけど…。
「亮ちゃんのこと俺傷つけてばっかやな。何回泣かしちゃったやろ」
「ま、丸？」
「やっぱり“あの人”考えることは何もわからんなぁ」
「ちょ、何言っ「亮ちゃん、別れよっか」
えっ…？
「これ以上、泣かせたくないし。迷惑かけたない」
「わ、別れるも何もに、偽カップルやで？そんなん後、一ヶ月もしたら終わりやねんで？」
「分かってるよ」
俺はなんか無性に悲しさと怒りが溢れてきて丸の腕を掴んだ。
「なんでやねん！！なんで急にそんなこと言うねん！！俺なんかした？昨日のこと？それとももっと前のこと？何か怒らせるようなことしたんやったらちゃんと教え「俺は亮ちゃんと一緒に居続けるのが辛い」
ーーｽﾞｷｯ
「な、なんやねんそれ……」
「そのまんまの意味やで？」
そう言ってもまだ笑ってる丸。
ーーﾊﾞﾁﾝｯ！
俺は流したくても流れへん涙の代わりに丸の頬を殴った。
「俺は…返事してないからな……」
そう言って俺は仮楽屋を出た。
そしてさっき流れへんかった涙が、今になって流れ出したんやった。
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綿雨(プロフ) - 凄い続きが気になります！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2017年3月17日 9時) (
レス) id: 98e8188666 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼまるたー - はじめまして！1から読ませていただいてます(^^)ひなまるさんの作品はエイトのみんなの中の感情をうまく出せないムズきゅん感が大好きです(^ー^)続き楽しみにしてます！更新頑張ってください(*´-`) (2017年2月9日 19時) (レス) id: 20f0fb4a9c (このIDを非表示/違反報告)
かげぷろ好きな人 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！これからもこの作品を見るのを楽しみにしています！！！更新頑張ってください！！！ (2017年2月9日 17時) (レス) id: 310bcbc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなまる | 作成日時：2017年2月8日 0時
