橙side ページ41
なんとなくわかってた。
大倉と亮ちゃんが最近、普通の距離感じゃなくなってたこと。
でもそんなこと聞いてしまえばあっさり認められて、俺と亮ちゃんの【偽物】やけど恋人っていう関係が潰れてしまうって思ってたから。
でも大倉にここまで言われたら俺はもう認めるしかないんや。
「……ええやん」
「えっ…？」
「亮ちゃんもたぶん、大倉のこときっと良いふうに思ってるし」
「丸ちゃん…何言って「俺なんかより？お前の方が亮ちゃんを幸せにしてあげーーﾊﾟｼｯ！
頬に痛みが走る。
ビンタされたんがわかった。
「……おおく「お前がそれを言うなよ！！！」
そう言った大倉は俺の胸ぐらをつかみあげてきた。
「亮ちゃんの気持ち何も知らんくせに！！偉そうなことだけはべらべらと言いやがって！！！ええ加減にせぇよ！！」
わかってるよ。
何も知らんのは。
でもさ、大倉。
それはお前も同じやろ？
俺は大倉の手を振り払ってこっちから胸ぐらをつかんだ。
「お前はじゃあ！！章ちゃんがどんな気持ちでいつもお前のこと見てたかわかってるんか！？」
「えっ…」
「昨日、俺に電話してきた時の章ちゃんの気持ちが………お前にわかるんか！？」
俺が亮ちゃんを泣かせたように、お前も章ちゃんを泣かせた。
昨日の章ちゃん、電話越しでちょっと泣いてたで？
「ほんまに大倉は章ちゃんが好きなんか？それも亮ちゃんの気持ちを隠すためのフェイクなん「違う！！俺は安のこと…！「もうやめて！！！」
俺らの言葉を止めて中に入ってきたんは章ちゃんやった。
「章ちゃん………」
「安………」
「もうええやん？丸、大倉のこと許してあげて？昨日、電話したんは俺が悪かったな。でもあれも忘れて？」
そう言った章ちゃんはニコッと寂しそうに笑って、大倉を見つめた。
「大倉」
「や、安…。違うねん、俺は「亮のこと守ってあげてな」
その言葉を残して部屋から出ていった。
大倉はペタンとそこに座り込んだ。
俺はそんな大倉をただ見つめることしかできひんかった。
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綿雨(プロフ) - 凄い続きが気になります！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2017年3月17日 9時) (
レス) id: 98e8188666 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼまるたー - はじめまして！1から読ませていただいてます(^^)ひなまるさんの作品はエイトのみんなの中の感情をうまく出せないムズきゅん感が大好きです(^ー^)続き楽しみにしてます！更新頑張ってください(*´-`) (2017年2月9日 19時) (レス) id: 20f0fb4a9c (このIDを非表示/違反報告)
かげぷろ好きな人 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！これからもこの作品を見るのを楽しみにしています！！！更新頑張ってください！！！ (2017年2月9日 17時) (レス) id: 310bcbc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなまる | 作成日時：2017年2月8日 0時
