緑side ページ36
「落ちついた？」
亮ちゃんはゆっくりと頷いた。
そして渡してあげたお茶の空になったペットボトルを受け取る。
「隣…座ってもいい？」
「……どうぞ」
俺はソファに腰をかけた。
亮ちゃんはやっぱりずっと涙目で今にも崩れ落ちそうや。
「………何があったか話してくれる？」
一瞬、亮ちゃんの体が震えたのがわかった。
でも亮ちゃんはゆっくりと頷いた。
そしてゆっくりと話し出した。
「嫌われてん、俺」
「えっ…？」
「丸に…嫌われてん」
「な、なんで？」
そんなわけないやん。
丸は亮ちゃんが好きやねんから。
そんなわけ……。
「“俺の気持ちわかってへんねん”って…言われちゃった………」
そう言って笑いながら涙をこぼす亮ちゃん。
ーーｽﾞｷｯ
あれ？
なんで俺が傷ついてんの？
亮ちゃんの泣く顔見てたらなんか……。
めっちゃ辛くなってきた。
「あか、んなぁ……おれ…っ………」
「亮ちゃん……」
「まるだ、けじゃ…なく、って…………おぉくらに、まで……っめいわ、く…………かけ、てま…うなぁ………。ごめ、んなぁ………」
“迷惑かけた”
“嫌われた”
“ごめんな”
その言葉は聞き飽きたで亮ちゃん。
俺は亮ちゃんからもっと前向きな言葉を聞きたいのに。
ーーｷﾞｭｯ
「おぉくら…？」
「亮ちゃん、大丈夫やから。俺は迷惑とかそんなん思ってへんよ？ずっと亮ちゃんの味方やから」
「おぉくらぁ………」
やからさ、亮ちゃん。
そんな泣いてばっかでおるんやったらさ、丸ちゃんなんかやめて………
「俺にしよ？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 415人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
綿雨(プロフ) - 凄い続きが気になります！更新楽しみに待ってます！頑張ってください！！ (2017年3月17日 9時) (
レス) id: 98e8188666 (このIDを非表示/違反報告)
しょぼまるたー - はじめまして！1から読ませていただいてます(^^)ひなまるさんの作品はエイトのみんなの中の感情をうまく出せないムズきゅん感が大好きです(^ー^)続き楽しみにしてます！更新頑張ってください(*´-`) (2017年2月9日 19時) (レス) id: 20f0fb4a9c (このIDを非表示/違反報告)
かげぷろ好きな人 - 遅くなりましたが、続編おめでとうございます！！これからもこの作品を見るのを楽しみにしています！！！更新頑張ってください！！！ (2017年2月9日 17時) (レス) id: 310bcbc1a4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひなまる | 作成日時：2017年2月8日 0時
