五条悟は庵ちゃんが気に入らない

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家「この子が伏黒君ね〜。確かに大人びた顔してる」


夏「私は夏油傑。よろしくね、恵。」


伏「よろしくお願いします」


昨日の約束通り、恵君は高専に来ている。


朝から五条さんと揉めていて連れてくるのに一苦労したが、なんとか連れてこれた。


五「だーかーらー！なんでAに引っ付いてんだよ！離れろ！」


伏「いやです。付き合ってもない五条さんに関係ないです」


五「クソガキ……」

『五条さん、相手は小学生なんですからもう少し優しくしてあげてください。これじゃどっちが小学生か分かりません。』


五「そいつAの前で猫かぶってるんだよ」


伏「かぶってない。」


朝からこんなやり取りの繰り返しでそろそろうつ病になりそうだ。



夏「随分Aに懐いているね。何かあった？」


『うーん……特にこれといって、何も。』


恵くんが懐いてくれているのはとても嬉しいのだが何故こんなに懐かれたのだろうかと疑問が生まれる。


伏「で、高専に呼んだ理由はなんですか？」


五「今日から恵に稽古をつける。泣いて喜べ」


伏「Aさんに稽古をつけてもらいたいです」


五「ダメに決まってんだろ」


まさか私が指名されるとは思わなかった。


『私でよければ構いませんよ？』


伏「ほんとですか！」


『ええ、もちろん。ただ、私は厳しいですよ？』


伏「頑張ります」


目をきらきらさせてこちらを見る恵くんが可愛くて思わず頭を撫でてしまう。





家「A取られてんじゃん。」


五「あの糞ガキ……」


夏「相手は小学生なんだからあまり敵視するな。」


五「分かってるよ」



それからというもの、休日は恵くんの稽古をつけるようになった。


飲み込みが早く、十種影法術の方も五条さんの指導によりだいぶ使いこなせている。


これからの成長が楽しみだ。＿＿＿ ＿

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