五条悟は庵ちゃんが気に入らない

可愛い子 ページ35

side直哉

･

『触らないで下さい』


突如振り払われた手をみて状況を理解する。


庵Aに目を向けてみれば怯えきった目で俺を見ていた。


直「そんな目で見つめられたら加虐心刺激されるわ笑」


女である庵Aが男の俺を振り払ったというのは紛れもない事実であった。


普段ならこんなこと絶対に許さない。


女に男という生き物を理解するまで分からせる。


しかしどうだろう。


庵Aを前にすると、ねじ伏せたいという感情と同時に愛おしいという感情が溢れる。


直(イカれたんか、俺。)


あって間もない女をどうしようもなく自分のモノにしたいと思うのは単に顔が好みだからか。



直「女は世継ぎ残すために子供生産しとけばええんよ。男は種提供してやってんやから敬うべきや。」


『女性は子供を産むための道具ではありません。』


直「世間一般はそうやろな。呪術界では男尊女卑が当たり前や。女ってだけで立場が弱い。だから男にしっぽ振って媚びを売る。」


直「でも悪いのは女として生まれてきた奴らや。恨むなら女として産んだ両親を恨め。俺はそう教えられてきた。まぁ、男として生まれてきて優秀に育て上げられたから俺は親恨んだことないけど笑」


『……交流会終わったみたいですよ。』


呪術界での男女のあり方を説いたはずが話をそらされる。


直「どこ行くん？」


『皆さんのところに戻ります』


そう言ってドアへと向かう足はかすかに震え、足取りもおぼつかない。


直「強がっちゃって可愛ええなぁ。肩貸そか？」


いつ倒れてもおかしくない状況だと判断し庵Aに近づく。


ｶﾞｸﾝｯｯ



直「ｯ！＿おっと、ほら捕まり」



差し伸べた手は掴まれることなく行き場を失う。


直「Aちゃんって肝座ってるように見えて実は繊細なんやな。腰抜けて立てへんのやろ？」


直(ええな、この子。男に対する恐怖心が強いから扱いやすそうやし。)


『んんッ？！』


自分に怯えている庵Aを見て無意識のうちに口付けをしていた。


『ふっ、う、』



舌で口内を犯せば甘美な声が口から漏れる


直(あー、えろ。キスだけでこんな気持ちよさそーにしてんの可愛すぎやろ。)


ｶﾞﾘｯｯ



直「いッ！てぇな、」


口の端から血が伝う。どうやら噛まれたようだ


『はぁッ、な、にするんですか、』


そう言って顔を上気させて涙目で訴えるA。


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これはR15 これはR15 これは……アウトか？

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