説教 ページ21
『な、七海くん……そろそろ』
七「ダメです。あと1時間は正座していてください。」
背後から ゴゴゴゴ…とでも聞こえてきそうなほど威圧感を放つ七海君。
なぜ2時間も正座をさせられているかというと、昨日の任務でぶっ倒れたからである。
七「術式の関係で自身を傷つける必要があったのは分かります。私も人の術式にいちいち口を出したりはしません。ですが、加減というものがあるでしょう?」
おっしゃる通りすぎてぐうの音も出ない。
『それは、その通りです…。心配をおかけしてごめんなさい。』
灰「俺も心配したんだよ?何もあそこまで深く切らなくても……」
五条がAを運んできた時、高専には任務を終えた全員が揃っていて腕から血を垂れ流すAを見て驚いたのだ。
『はい、あの時はイライラしていて力加減を誤ってしまいました……』
灰「まぁ、Aも反省しているみたいだしそろそろ許してあげれば?」
七「………………はぁ。次は無いですからね。」
『は、はい!』
やっと解放されると思い立とうとすると、足が痺れていることに気がつく。
正座を崩すことも出来ずに痺れは酷くなっていく。
五「あっれー?七海達なにしてんの?なんでA這いつくばってんの?」
最悪のシチュエーション、最悪なタイミングで出会ってしまった。
夏「入学早々同級生を集団でいじめているのかい?それは良くないな。」
灰「七海のお説教です!」
家「あー。昨日のか。」
五「俺もやる」
夏「じゃあ私も。」
糸(考えるのですA。何とかしてこの場を離れなくては!)
そう考えるのとは裏腹に、足は痺れて動けない。
2つの長身はニヒルな笑みを浮かべてこちらへ近づいてくる。
糸(あぁ、詰みました。姉様ごめんなさい。私はもう長くないようです……)
頭の中で遺言を必死に考える。
五「なんで逃げねーの?」
七「ずっと正座をさせていたので足が痺れて動けないんでしょう。」
五.夏「「へぇ〜?」」
糸『七海君。貴方が余計な事を言わなければ私の足は無事でした。末代まで呪います』
七『それは大変だ』
一切の感情も込めず言葉を言い捨てる七海くんはまるで悪魔のようだと思った。
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sou(プロフ) - 時々表示で出てくる糸()は夢主ちゃんの心の中で思っていることでしょうか??あとご都合呪術万歳です! (2022年2月27日 16時) (レス) @page45 id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
Men(プロフ) - まりさん» 良かったです泣これからも作品を楽しんでいただけると嬉しいです! (2021年2月21日 21時) (レス) id: 9d36de4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - Menさん» いえいえ、お気になさらずっ!一人二役あるのでっ!! (2021年2月21日 21時) (レス) id: 59cbaf14eb (このIDを非表示/違反報告)
Men(プロフ) - まりさん» コメントありがとうございます!一応知ってはいたのですが、早見さんイメージで貫き通しちゃいました……。もし気になるようでしたらイメージCVの記載は消しますので…不快に思わせてしまったらごめんなさい泣 (2021年2月21日 21時) (レス) id: 9d36de4dc7 (このIDを非表示/違反報告)
まり(プロフ) - コメント失礼いたします!ご存知かもしれませんがイメージなされてる声優さん津美紀ちゃんの声優さんですっ… (2021年2月21日 21時) (レス) id: 59cbaf14eb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めん | 作成日時:2021年2月16日 21時