五条悟は庵ちゃんが気に入らない

なけなしの優しさ ページ17

sideA


腕を出せと言い張る五条さんは私を真っ直ぐ見つめてくる。


日本人離れした容姿はどこか神秘的で青い瞳に吸い込まれそうに＿









…………？


危ない。血が足りていないからか頭が上手く回らずおかしな事を考えてしまう。


大人しく腕を差し出せば包帯を巻き始める五条さんを見て思考が追いつかない。



『なにを、しているんです？』



五「応急処置。お前血流しすぎ。今にもぶっ倒れそうだぞ。」


『熱でもあるんで＿』


五「黙ってろ。」


どうやら本当に私を心配してくれたようで黙々と包帯を巻く姿を見て何も言えなくなる。


糸(こんなことをされては、報告書に腰を抜かしていたなんて書けないじゃないですか……)


割れ物を扱うかのように腕に触れるので不覚にもドキッとした。


ドキドキするしクラクラもする……


なんだか呼吸が荒くなって、？


五「終わった。これで貸し借りなしな＿＿って顔赤ww」


いつもの様にバカにした笑みを浮かべる五条さんの顔が霞んでいく。



五「何？照れてんの？まぁ、俺イケ＿だし？＿のも＿」


糸(最悪です。)


ﾌﾗｯ


五「うぉ、なんだよ急……に、おい？」

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