本日、再会日和！2 ページ12
次は炎でも吐こうか、と僅かに口を開くと
「おーいマルコ何やって……」
頭上から、声。それも聞き覚えのある、大好きな人のもの。
「…………フウ？」
ぴたりと動きが止まる。振り仰げば、視線の先には今にも泣き出しそうな黒髪の青年。
ああ、やっぱり君だったか。
「エース」
久しぶりの意味を込めてへらりと笑う。次の瞬間、私は懐かしい匂いに包まれた。
「やっと会えた……！」
「うん、久しぶり弟よ」
鼻を啜る音と涙混じりの声に、罪悪感で胸がいっぱいになる。知らないうちに心配懸けてたんだなあ。ごめんね。
ぎゅっと抱きしめると我に返ったように私を離したエース。良いのよもっとお姉ちゃんに甘えても。
「なァお前、本当にエースの姉ちゃんかよい？」
「そうだよ、正真正銘エースのお姉ちゃんのフウです。怪しい者ではないよ〜」
警戒していたマルコが恐る恐る、と言った体で聞いてくる。さっきまで戦ってたのにいきなり放置してごめん。
「そういや二人ともさっき何やってたんだ？」
「あー…ナンデモナイヨ？ネェマルコ」
「そ、うだな。なんでもねぇよい」
「フウ」
「…はい」
弟が昔より強くなった気がする。
「マルコお前！！」
「すまねぇ」
まあ立ち話もなんだしウチの船乗ってけっていうエースのありがたいお誘い(脅迫)によりモビーディックに乗ってます。
そして事情聴取を受けた。怖かった…
さっきのはマルコがエースに怒られた声です。いいのかな、仮にも上司(？)にそんな口聞いて。あ、家族だしいいのか。
「とりあえずオヤジに挨拶しに行こうぜ」
「俺がどうしたって？」
「オヤジ！」
グララララ、という特徴的な笑い声とともに登場したのはこの船の船長エドワード･ニューゲート、通称白ひげ。いやーでっかいね！何食べて育てばこんなに大きくなれるんだろう。
「すみません、無許可で乗り込んでしまって。はじめましてフウです」
「構わねぇよ。お前さんがエースの姉貴か」
「はい、弟がいつもお世話になっています」
「じゃあ俺の娘だな」
ん？
エース=弟
エースのオヤジ=白ひげ
私のオヤジ=白ひげ
って事か。
なるほど！さっぱり分からん！
「おとう、さん？」
「グラララ、何だァ娘よ」
まあいいか。お父さんって一回呼んでみたかったし。
「そうだフウ、名字は？」
「あ、リスティアです。リスティア･D・フウ」
「！そうか、リズんとこの娘か…」
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トイレットペーパー - 気になって一気読みしました！とっても面白いです！更新待ってます！ (2022年11月6日 18時) (
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作者名：なてぃ | 作成日時：2018年11月12日 16時
