ハートのコックの航海日誌。【ONE PIECE】 (ページ11)

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本日、再会日和！ページ11

天気快晴
波ちょっと荒れてる
担当特に無し

きっかけは、皿洗い中のシャチの一言。

「そういやこの島“白ひげ“も来てるらしいな」

「えっ」

白ひげ海賊団…エースだ！！これは会いに行くしかないですよ！だらけている暇はない！
立ち上がり廊下を駆け出す。立ち上がった勢いで椅子が倒れたのは見逃しておくれ。

「キャプテーーーン！！」

「うお、」

効果音が付きそうな程勢いよく船長室の扉を開く。珍しくびっくり顔の我らが船長。

「ねえキャプテン白ひげ海賊団がこの島来てるって！会いに行っていい！？弟がいるの！ほら前話した！エース！」

「…分かった、行ってこい。ただし三日後に出港だからな」

「ありがとうキャプテン！」

愛してる！と飛びつくと、いつもは避けるのに今日は受け止めてくれた。えっ優しい…ツンデレ？ツンデレですか？

「来たぞ白ひげ海賊団…！」

来た。飛んできたので結構早く着いた。いぇい。でもどうやって呼び出すか決めてないわ。どうしよっか。
叫ぼう。(この間0.2秒)

「こーんにーちはーーーー！ポートガス･D･エースくん居ますかーーーーーーー？」

叫んだ。結構な音量が出た。うぉうるせ。

「…何の用だよい」

「どうもこんにちは、エース居ますか」

船の上から顔を覗かせたのはパイナップルみたいな髪型の人。あー、誰だっけあれ。ふし、ふしちょ…そうだ不死鳥だ！

「素性の分からねぇ奴に教える義理はねぇよい」

「えー私お姉ちゃんなのにー」

そう言うと不死鳥の彼の顔色が変わった。えっ何？私なんか変なこと言った？めっちゃ警戒してるじゃんヤダー

「消すしかなさそうだねぃ」

「待って待ってなんでそうなった！？」

いきなり不死鳥の人が燃えた。あ、そういう能力？おけおけ。
初対面の人にいきなり攻撃は無くない？とりあえず蹴りを受け流し、鎖分銅を取り出す。

「！お前、“黒の戒律“かよい」

「あー私その呼び名あんまり好きじゃないんだよね」

黒は武装色。戒律は鎖が縛る様子から、らしい。安直かよ。個人的にはもっと可愛いのが良かった。誰だよ名付け親。

「まあいいや、暴れよう！」

そう、私は生粋の戦闘狂。理由がなんであれ強い人と戦えるのはとても嬉しいこと。売られた喧嘩は買うのが筋だし。

蹴り、受け止める。関節技、避ける、鎖で拘束、また避けられて、踵落とし。それを受け流して、嵐脚。
一旦、距離を取る。なかなかやるなあコイツ。瞳が弧を描き、持ち上がる口角。