4 ページ4
「姉さんお願いです！家を継いでください！！」
「だからマシュが継げばいいって言ってるじゃん」
名前の手を掴みそう訴える細身の青年。整った顔立ちにマッシュルームカットにされたさらさらの栗色の髪と情熱的な緋色の瞳。まあ所謂美青年である。
彼の名前はムジカ･マシュ。名前の弟だ。
暇さえあれば本部を訪れて家を継いでほしいと言いに来るので姉的には弟の世間体が心配な様子。
「そもそも
「いえ、絶対姉さんが継ぐべきです！姉さんはムジカ家始まって以来の逸材なんですよ！」
「才能があるのと家を守っていくのは別の問題だよ。それに父さん達まだ生きてるじゃん」
「そういう問題ではありません！！」
弟の熱意に耐えかねた名前は怠そうに溜め息をつくと、一つ提案をした。
「じゃあ勝負しよう。マシュが勝ったら跡を継いであげるよ」
普段は呑気な名前だがあの紅蓮の獅子王の副団長。実力は折り紙付きである。
確実にマシュに不利なこの提案。断ろうか逡巡する弟に名前はもう一押し、とばかりに挑発するように笑い、
「優柔不断だなぁマシュは」
ほら、“ムジカ家最高傑作“を越えてみな。
「分かりました、やってやりますよ！！！！」
威勢の良い半ばやけくその様な返事にそれでこそ我が弟だ、と嬉しそうに背後から愛用の鎌槍を抜き、構える。
互いの魔力がふつふつと沸き上がり、この場にとてつもない圧がかかる。
突然、合図も無しに走り出す二人。にやりと上がった口角はどちらのものか。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 33人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ユメ - 面白いです！続きがとっても気になります！ (2019年8月18日 18時) (
レス) id: 2674e8aa46 (このIDを非表示/違反報告)
シルバーウルフ - さすが、、、メレオレオナ様、、、､(@_@)レオじゃなくてもびっくりです。(@_@) (2018年11月4日 18時) (レス) id: 769a4deb70 (このIDを非表示/違反報告)
なてぃ(プロフ) - ブラクロ良き(*￣ii￣)さん» 最近ランギルスがきてます本当にやばいです可愛いし書きやすいし絡ませやすい…優秀かよ！！（逆ギレ） (2018年11月4日 0時) (レス) id: 69e5ebb9f9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラクロ良き(*￣ii￣) - ( °ω°):∵ｸﾞﾊｯ!!またもやランギルスが…!!!!!( °ω°):∵ｸﾞﾊｯ!! (2018年11月4日 0時) (レス) id: 6aeb26e21f (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：なてぃ | 作成日時：2018年11月3日 23時
