転生したら推しの飼い猫なってて天国か地獄かよくわからん。 (ページ2)

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prologue ページ2

私は藍谷A。

古参中の古参のすとぷりすなー。さとみ君推し。

今日も推しに貢ぐため精一杯働いてきた。

スパチャにアルバム、ファンブック。ライブにグッズに...

お金のかかる推し事のため、日々身を粉にして働いている。

今日はさとみ君の配信日。

超絶かわいい、飼い主に似たひなちゃんのお話だ。

どうやらひなちゃんは寝ているらしい。

そんなひなちゃんをさとみ君がかわいいと言っている。

推しから何度もかわいいと言ってもらっているひなちゃんを心底うらやみながら信号を待つ。

そろそろ推しであふれた我が家につく。

鞄についたアクキーを眺め、今日は何回スパチャをするか予定を立てる。

A「今日は5000円を4回投げようかな。」

ぱっと信号が青になった。

一斉に進む。

その直後だった。

人の叫び声、何かが動く音と空気の流れ。

何かが強く当たり、宙を舞い、そして落ちた。

赤く染まりゆく視界と救急車を呼ぶ声とで分かった。

私は車にはねられたのだ。

赤く染まってもぎりぎりでまだ見える視界に目を凝らすと、

ほかにも倒れている人がいて、信号は青のままだった。

きっと、居眠り運転かなんかなんだろう。

重くなる瞼で気づいた。

私はここで命を落とす。

A「私、ここで...ふふっ、さとみ君の声を聴きながらなら怖くはないか。」

もっと、動画を見たかったな。もっと、貢ぎたかったな。

でも仕方ない。なるべく早く生まれ変わってさとみ君のリスナーになればいいか。

視界が黒く染まった。

と、同時に誰かの声が聞こえた。

？「あ！起きた！おはよう！かわいい～！」

なんか、聞き覚えがあるその声。

でも、寝起きの私にそんな大きい声で話しかけないでよ...

ひ「にゃああ～」(うるさいから静かにして...)

ん？今、私にゃあって言わなかった？

必死で瞼をこじ開けると、よく見る顔が見えた。

え？この人、まさか...

ひ「にゃ、にゃああ...！？」(さとみくん...！？)注ここから主人公の声も日本語に変換します。

さ「まって！鳴いたよ！さとみくんって！超かわいいんだけど！今の声聞いた！？」

うん。もうまぎれもなく、私の推しです。

しかも、私の腕から考えるに、転生先はひなちゃん。

まってめっちゃうれしい。

ひ「これからよろしくね。」

さ「ふふ、ほんとひなはかわいいなぁ～//」

最高です。

(やばい、prologueが超長い。)