46話 頑張れガッツだ1年A組！ ページ10
残り一種目となった体育祭
最終種目はトーナメント戦の対人戦闘だった。
すでにトーナメント表が発表され
私の隣にいたお茶子の一回戦の相手はと言うと…
「ば、爆豪くん…」
「…(なんと言えばいいのか)」
近くでは爆豪くんの「うららかぁ？」という声が聞こえてお茶子ちゃんはびくびくしている。
「大丈夫？麗日さん…」
「ガッツだぞ！麗日くん！」
「まあ遠慮なくできるってわけさ。頑張ってね」
お茶子ちゃんは緑谷君が教えようとした爆豪くん情報を拒否した
「ちゃんと、自分の力で考えてみたいんだ！
それに、ちょっと策うかんどるし！
私頑張るよ！」
私は知ってる。お茶子ちゃんの血の滲むような努力を
『キャパをどうにかしたいんだけどなぁ
Aちゃん、なにか案ない？？』
『私はね、みんなと違って立派な動機じゃないけど
父ちゃんと母ちゃんに楽させてあげるためにヒーローになりたいんだぁ』
『Aちゃん！こんな技どう思う！？』
放課後やヒーロー基礎学の間、
私たちは互いに欠点を指摘しあったり
うまくいったら褒め合った
「お茶子ちゃん。」
「ん？」
「応援してる。」
相手が誰だろうと、結果がどうであろうと、私たちのあの日々が消え去ることはない
「全力でぶち当たるぜ！
ところで、Aちゃんは一回戦誰となん？」
「んーとね。常闇君だね。」
「常闇君のダークシャドウも強力やからなぁ」
「そうだね。でも頑張る」
初戦が常闇君ということは
それ以降の試合は彼以上の実力の奴らがあたる
私の体、持ち堪えて____
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作者名：rizu | 作成日時：2020年3月21日 1時
