もし女神でないのなら [2] (ページ7)

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43話　マイク先生の実況ページ7

いきなりスタート地点より後ろに移動させられた生徒たちは混乱し、しばらくは動かなかった。

「な、なに！？」

「いきなり後方に下がったぞ！！」

しかし1年A組はすぐに悟る

「「「「やってくれたなチート個性！！！」」」

さあ、最初にトンネルから抜けるのは誰だろうと、
呑気に考えながらふらつく足で走っていると
実況の声が聞こえた。

"さぁー！！ここで1番に躍り出たのは、
A組、光谷Aだー！！個性は光速！

存在するもの全ての生き物、そしてその行動を光速で操ることができる！

スカウトでの入学者だー！！"

相変わらずですね、マイク先生。

"相変わらずキレる頭だ。だが、今日のあいつの動き、違和感があるな。

ちゃんと寝たのかあいつ。"

…相澤先生、観察眼強すぎ

しばらく進むと、後ろから凍る音がした

「光谷、やっぱお前が先導すると思ってた。」

「轟君…。さすが推薦入学者だね。追いつくの早い。」

私のすぐ後ろに轟君が迫ったと思ったら、
頭上から峰田くんが降ってきた

しかし、私の上に落ちてくることはなかった

"さぁ～第一関門は、ロボ・インフェルノ～！！！"

「入試の時の…！！」

「まじかよ、こんなの倒せねぇよ！！」

一般入試に使われたのか…

でも、

「こんなに大きなロボ、素早い動きはできないでしょ！！」

ロボの股下を光速で走り抜ける。

予想通り、ロボの動きは巨体によりのろく

私のスピードには追いつけないようだ。

「はぁー。体育祭まじで早く終われー。」

"光谷、お前本気でやんねぇと….縛るぞ。"

…相澤先生、あなたは地獄耳ですか

しょうがないでしょ熱あんだから！！とはいえず
大人しくシャキッと走った

またしばらく走ると、崖と崖がロープだけで結ばれた場所にたどり着いた。

高所恐怖症の人、かわいそ

"トップはすでに第二関門に！さぁチート少女はここをどう切り抜ける～！！"

いや、光速で渡るしかないでしょうね。

私はここもたやすく突破

しかし油断もしてられない。

後ろから爆発音、凍る音、それにエンジン音も聞こえる…

「流石に早いなぁ。推薦入学者に、入試トップ。」