もし女神でないのなら [2] (ページ28)

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63話　異変ページ28

その後家に帰ると、もう父の姿は無かった

「もう仕事入ったの？」

「ラジオ番組のことわすれてたんですって～」

「相変わらず人気だね」

どこから情報が漏れたのかは知らないがこの家も特定され、毎日たくさんのファンレターが届く

また、お父さんが仕事を忘れたときはマネージャーさんからお母さんに電話が来ることもある

プルルルル

「はい、光谷です。

あらマネージャーさん！夫ならつい先程出て…え？
連絡がつかない？

はい…はい、私からも連絡を入れておきます」

今回もただの父の遅刻だと思ってたのに

「A！今日ファンレター回収してないでしょ？」

「はいはい、とってきますよー」

ポストを覗くと、1番上に真っ黒な封筒があった

ファンレターにしては不気味だと思い

その手紙を開けた

「これっ…！！！」

" 光谷清成は預かった。

24時間以内に居場所を特定できなければ

変わり果てた姿で光谷一家を殺すだろう "

その後母がマネージャーと警察に通報

ニュース速報であっという間に全国でスター失踪の事実が知られることとなった

「お姉ちゃん、お父さん大丈夫かなぁ」

「大丈夫よ。オールマイトや、ヒーローがきっとお父さんを連れて帰ってきてくれる」

私たち一家には数日間の在宅命令がだされ、

その間私は爆豪君と登校できないことを彼にメッセージで伝えた

" 見つかる "

彼がそう一言送ってきてくれた

それだけなのに

心がほんわかする

「…会いたいなぁ」

さっき会ったばかりなのに

もう君に会いたいよ

___家族に手を出すな！！！

　 ___随分と上から目線だなぁ？安心しなよ、殺すのは母親だけ。

　弟は早急に敵側につかせるし、姉も時間をかけて
　こちらがわにつかせるからさ。

___つまり、俺はおとりか

____この場所はバレない。オールマイトは自分達の父を助けてくれなかった

　その事実が、ヒーローへの憧れに少しの疑問をもたらすのさ！！！！

　なぁに大丈夫。お前の個性は生き続ける

　脳無として。