60話 爆豪side ページ25
光谷清成は、テレビで見るよりも顔は整ってるし、スタイルも良い
だが、さっきからこっちを睨んでくるのが気にくわねぇ
「なぁ爆豪君。」
「なんすか。」
「君は、なんて言ってあの子をおぶったんだい？」
「は？」
「いやだって！！Aは小さい頃から俺におんぶしてもらうの嫌がるんだもん！！！！」
なんだこいつは
俺が知ってる俳優の光谷清成はクールキャラだったはず
「あ、爆豪君君もしかして娘と付き合ってるんじゃないだろうな！！！」
「付き合ってないっす。」
「ちょっとあなた！！爆豪くんになに言ってるのよ！
困らせるようなこと言わないで頂戴！」
「でも、俺のAが！！！」
「うるさい！貴方だけのものじゃありません！
ごめんね爆豪君…夫ったら、あなたに嫉妬してるのよ」
大の大人が嫉妬とは驚いたが、
悪い奴ではなさそうだった
「あれ？爆豪君がいる」
「バクゴ！！！」
今の騒ぎで起きたであろうAと、昼寝から起きた聡太が俺や母親がいる部屋に来た。
「お前が俺の背中で寝てたから運んだ」
「あ、ごめん。どうりで自分で家に帰った記憶がないわけだ」
寝起きであろうこいつの顔はなんだかとても幼くて笑ってしまう
「バクゴーあそぼ！！！」
「なにして遊ぶんだ」
「爆豪君！？君は聡太までとるのか！！」
「お父さん、いつにも増してうるさい。」
Aのクールな性格はもしかしたら父親のうるささが原因なのかもしれないと思った俺であった。
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作者名：rizu | 作成日時：2020年3月21日 1時
