55話 決勝戦2 ページ20
「てめぇさっきから避けてばっかじゃねえかよ。」
私は考えたんだよ。
お茶子ちゃんの涙を見て
悔しさを目の当たりにして
どうやって君に勝てばいいのか。
まだだ、ステージ上いっぱいくらいに瓦礫を溜めろ！！
爆豪君の爆破によって散った瓦礫がステージ上にたまっていく。
”爆風と噴煙でまったくステージ上がみえないぞ！？
ただただ爆発音が響くだけ！！さあ中はどうなっているのか！！"
「お前舐めてんのかよ…いいぜ、最大火力でお前に挑む。
倒れたら、俺が運んでやるﾎﾞｿｯ」
「え」
次の瞬間私は爆風に巻き込まれた。
場外に出そうになったけどなんとか堪える
煙がなくなると、今の最大火力による大きな瓦礫が見えた
「爆豪君、ごめんね気を使わせて。気付いてるんでしょ？私の状態に。
でも、最大火力で挑んでくれて、ありがとね」
一発出した後はやはりきついのだろう
爆豪君の動きは鈍い
さあ、お茶子ちゃんの技をかりるよ
沢山の瓦礫を光速移動頭上に上げる
そして、爆豪君の爆破が追いつかないように
光速で、それらを落とす
大丈夫。彼はきっと爆破で防御はする
ドォオオオオオオン！！！！！！！！
爆豪くんがいた場所には
沢山の瓦礫の山ができていた。
念のため瓦礫をどかして彼の姿を確認する
「…ミッドナイト先生判断をお願いします。」
「爆豪君、起きれるかしら」
「くっそ…くっそ…！！！」
どうやらあの大きな瓦礫に足をはさまれてしまっらしい
「爆豪君行動不能！！よって、光谷さんの勝利！！」
"なんと！！今年の一年生体育祭優勝は、
1年A組、光谷Aだーーー！！！"
勝ったのか。
お茶子ちゃんのいる方に顔を向けると
目に涙を沢山溜めたお茶子ちゃんが、私の方にグッドサインをだしていた。
良かった。
これであいつも、熱呼も文句なんて言えないだろう
あいつも運が悪いよ。
私みたいな負けず嫌いにこんな個性かけるなんて
はあ、ほんっと疲れたなぁ
全てを終えた私の体は言うことを聞かず、背中からステージへと倒れていった
「！！光谷さん！！」
"なんだ！光谷が倒れて行くっうう！！」
痛みはなかった
ただただ温もりだけが私を包んでいて
最後に覚えているのは
「俺が運んでやるって、言っただろうが」
この言葉だけ_____
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作者名：rizu | 作成日時：2020年3月21日 1時
