52話 繰り出せ必殺！ ページ16
「準決勝！轟焦凍VS光谷A、よーい始め！！」
ピキピキピキピキッッッ
「やっぱり。はじめにこの大氷結を出すと思ったよ。」
「お前の個性、かなり厄介だからな。」
私の足元めがけて氷を放ってくる轟君。
「轟君、見せてあげるよ。限界突破ってやつをさ！！
一撃必殺！！！"マイ・ワールド"(私だけの世界)！！」
この技は、光速は光速でも、自分自身を最高速度に磨き上げ
私のあまりの速さに自分以外の人間が、まるで時間が止まったかのように錯覚する
そこを狙った技だ。
轟君は一瞬これに引っかかるがすぐに攻撃を出そうとする
でもね、
少し遅れると私には追いつけない。
「くそ、氷があたらねぇ」
「どこ、狙ってるの？」
あっという間に轟君の目の前にたどり着き、
そのまま轟君を場外に蹴り落とす
"なんだあ！！今の技！？時間止まってたぞ？！？
速い！！速すぎるぞ！！！！"
「轟君、場外！光谷さんの勝利！！！」
「はーきっつ。やっぱこれ関節痛くなるなぁ。
最高速度は1日に2回出せるかどうかだからなぁ。」
一方観客席_____
「うわ！やっぱAちゃんすごいわ…」
「はー！やっぱあいつ天才だわ！強個性だしよ、
勝ち組だよな！」
「てめぇら、言葉選びやがれ。
もとから天才のやつがいるかよ。
(あんなに個性を自由自在に操れるやつなんて、
努力してないならバケモンだわ。)」
「な、なんかすまねぇ爆豪…。
つーか！決勝頑張れよ！」
「わーってるわ！！！」
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作者名：rizu | 作成日時：2020年3月21日 1時
