39話 体育祭前日 ページ2
体育祭を翌日に控え、私たち1年A組は奮起している
「デクくん…Aちゃん…
頑張ろうね文化祭…！！！！」
異様な雰囲気のお茶子ちゃんに私も緑谷君も困惑したけどお茶子ちゃんなりのやる気なのだろう
「光谷さんはいいところまでいきそうだね！」
「自信が無いわけではないけど。でも、なんだろう。
皆頑張ってるから、私、油断出来ないんだよね。」
「それが君の強さだと思うよ！」
「どういうこと？」
「どんな人も平等に見て、その人の努力を認められる！だから君は油断しないし、高みを目指せる！」
「緑谷君は、敵に塩を送るのがうまいね。」
「えええ！な、なんかごめん僕なんかが…」
「"皆"の中には、緑谷君も入ってる。
君にも負けないよ。」
「‼うん。」
昼休みが終わって、お弁当を取り出そうと机の中を見ると、
「手紙…？」
可愛い便箋の手紙が入っていた。
「なになに！ラブレターやないのそれ！！」
「開けてみる」
開けると、そこには
"光谷さんへ
今日の放課後、一階の東階段に来てください。"
「きゃー！告白やよこれ！行くん？」
「まあ、告白よりも重要なな何かかもしれないしね。
とりあえず行ってみる。」
そして放課後____
「ここだよね、東階段。」
まだ相手は来ていないようだった。
「お待たせ。君が光谷さんだね？」
そこにいたのは高身長のお顔が大変整った男子生徒だった。
「なんのようですか？」
「僕は1年、普通科の熱呼 高身。
君に、お願いがあってね。」
「はぁ。」
チュ
「は」
おでこに柔らかい感触。
多分、いや。絶対。
キスされた。
「ご、ごめん！その、僕君のことが好きで…」
「えと、私そういうのわからないから、
ごめんなさい。」
「いや。いいんだ。思いを伝えられただけで十分だよ。」
そう言って彼は去ってしまった。
しかしこの時私は思いもしなかった
彼が不気味な笑みを浮かべていたことなど
__________________
熱呼 高身
ﾈｯｺ ﾀｶｼ
個性:発熱
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作者名：rizu | 作成日時：2020年3月21日 1時
