21話 ページ22
1ヶ月後
俺、デク、切島で、ある一説の仮定を生み出した。
爆「多分、あいつが熱海行った時に体調悪くなったのは、ブラックホールから離れたからだ。
意地でも、あいつに使命を全うさせたいらしいな。」
緑「光のウサギを確保した動物園職員の人によると、
捕獲したウサギを埼玉の小学校に届けに行こうとしたら、ゲージの中には空のペットボトル以外なにも無くなっていたらしいよ。
だから、かっちゃんの仮説は筋が通るよ。
たとえAちゃんがウサギを生み出したとしても、肝心のブラックホールから離れてしまったら
意味がないからね。」
切「でもよ、爆豪。調査隊によると、八岐大蛇に似たデケェ生き物が、光のウサギを食べていたっつう調査結果出てる。それはなんなんだよ。
ブラックホールが八岐大蛇を生み出してるとか？」
爆「…。いや。多分Aが、作ってる。」
緑「でも、かっちゃん。それだと矛盾が生まれてしまうよ。
ブラックホールを消すためのウサギをAちゃんが生み出してるのに、それを食べてしまう生き物を生成するのは、あまりに効率が良くないよ。」
爆「デク。あいつはつい最近まで、自分が人間だと思ってたんだぞ。
ヒーローになって、たくさん人を救うはずだったのに、いきなりあんな衰弱してよ。
多分、あいつはもうわかってるだろうよ。
本人が1番、自分の体のことは分かってる。
自分が消えるかもなんて思った瞬間に、
自分の死をいつでも受け入れられるやつが、いるのかよ！！！！」
思わず、涙を流した。
ほんとに泣きたいのは、あいつのはずなのに。
切「その件に関しては、本人に聞くしかねぇな。」
爆「俺が、今出来上がった仮説を全て話す。」
緑「かっちゃん、、、。」
俺が言うのなら、何でも受け入れると、あいつは言った
だから、俺が言うしかねえんだ。
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作者名：rinshuni | 作成日時：2020年3月6日 16時
