検索窓
今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:10,908 hit

◎56 ページ7

エ「ん。うまい。」

A「ほんと!?よかったぁぁ…少し焦がしちゃったから、苦いかと思ったよ…。」


アップルには及第点に届いてないと言われたものの、お兄ちゃんには美味しいと言ってもらえた。
自分でも食べてみたけど、私にしては上出来だと思う。


エ「俺は元々甘いもんはそんな食わねぇ。どちらかと言えば辛いもんのほうが好きだ。」

A「ほうほう。辛いものか…。」

エ「お前だからといって次に作る菓子に唐辛子入れりゃいいってもんじゃねぇからな。」

A「…。」

エ「入れる気満々じゃねぇか。」


だって、お兄ちゃんの好きなものなら作ってあげなくちゃね。
また、アップルの手を借りることになると思うけど。…てか、絶対借りるけど。


エ「ところで、A。お前、料理できなかったよな…?どうやってこんなん作ったんだよ?」

A「…あはは〜、やっぱりバレてた?実は、アップルポイズンと一緒に作ったんだ〜。」

エ「………へぇ〜、Aは他の男と作った菓子を彼氏に出すんだな。」

A「え⁉怒ってる?一緒に作っただけだよ?」

エ「…。」

A「ごめんって…。お兄ちゃんが嫌ならもうしないよ。」

エ「………ははっ、冗談だよ。冗談。お前が俺の為に作ってくれたんだから、嬉しくねぇわけねぇだろ。…ありがとな。」

A「……うん。」


お兄ちゃんがデレている…。
頭、撫でてくれた。
距離もいつもより近い。

……これは、もしや。

ありがとうのキスの流れ…?


今までお兄ちゃんがそういう話をしているのは聞いたことが無いし、そんな流れになった事はないけど、お兄ちゃんだって男だし。
色々考えたりするのかな。
…私は手繋いだり…キスとかもしたいと思ってるけど。
お兄ちゃんもキスしたいとか思ってるのかな。
どどどうしよう、心構えとかいる??キスされちゃう??


エ「…ッ………ほら、食ったらもう帰れ。」

A「…う、うん。わかった。」


…キス、しないんだ。
期待した私が馬鹿みたいじゃん!!
お兄ちゃん、アップルの接触禁止令なんて守る質じゃないじゃん!
なんでしてくれないんだろ。

もしかしたら、私とキスしたくない…?





,

◎57→←◎55



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (50 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
101人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

えいみ〜 - 続編見てます!更新待ってまーす! (2018年3月7日 18時) (レス) id: 4fd3296984 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - クレハさん» ありがとうございます!頑張ります(*´-`) (2017年10月27日 20時) (レス) id: 1a7d884f11 (このIDを非表示/違反報告)
クレハ(プロフ) - 続編嬉しいです!!!これからも頑張って下さい♪ (2017年10月26日 23時) (レス) id: 350256b5d7 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2017年10月25日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。