最愛の義妹。２【エイトフットのジョー】 (ページ5)

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アップルによる接触禁止令がくだされた後、やたら男性陣と話す機会が多い…。

ダルメシアとマルフィは特に何も変わらず、いつもと同じように接してくれる。
マルフィに関しては、もはや心配の仕方がお母さんだ。
ただ、ジャックハートは完全にエイトフットをおちょくっているし、アップルポイズンまでよく話しかけてくる…多分。

A「…あの…何かいつもより距離近くない？肩当たってるんだけど…。」

ジャ「え～～？変わってないよー？気のせい気のせい！いつもくっつき虫してるどっかの蛸がいないぶん、近く感じるのかもね？w」

エ「………ﾁｯ」

ジャックはわざとお兄ちゃんに聞こえるように話している。
お兄ちゃんは、苛ついているように見える。
挑発に乗れば面倒くさい事になるのは目に見えているので、何も反応はしていないが。
お兄ちゃんが部屋を出ていくのと入れ替わりに、アップルが入ってきて、ジャックハートの小言を無視しつつ、私に声をかけた。

ア「A、一緒にパイでも作らないか。」

A「え…あー、うん、いいよ。」

正直あまり乗り気ではなかったが、断る理由も見つからなかったので了承した。
アップルとは前からよく一緒にお菓子を作っていたのだが、最近は特に頻繁に誘われる気がする。

ジャ「え、なに？Aが作るの！？それ、僕にもちょうだーい！」

ア「【俺と】Aで作るんだ。お前は黙ってろ。」

ジャ「ちぇー、けちりんごやろー」

A「出来上がったらちゃんと呼んであげるよ。…あと、お兄ちゃんにも…いいかな？」

ア「……部屋で一緒に食べるくらいならいいだろう。」

A「よっし、じゃあ作ろ！」

一緒に食べるなら、一層頑張らなくちゃ！
当たり前だけど、折角ならお兄ちゃんには美味しいパイを食べてほしいよね！

ジャ「あ～らら、エイトフットの為なら頑張れるってか？乙女だねぇ、ねぇ林檎w」

ア「うるさい。」

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