最愛の義妹。２【エイトフットのジョー】 (ページ4)

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ア「それで？二人揃って寝坊したと。」

A「はい…」

あれから二人で布団の中にUターンした私達は、様子を見に来たアップルポイズンに起こされるまで、ずっと眠っていた。
そしてアップルに「気が緩みすぎだ！」と言われ、仲良く正座で説教をくらっています。
まったく…こういう所はジジくさいんだから…。

ア「まったく…何やってんだあんた達は」

A「すみません…」

ア「すみませんじゃないです。今回は私が見に行ったから良かったものの、仕事に遅刻したらどうするんです？」

エ「…しょーがねぇだろ。Aを部屋に寄こす方が悪ぃ。」

お兄ちゃんは全くもって反省の色が見られない。
しかも、寝坊を人のせいにする…。もうガキじゃないんだから…。
急に黙ったアップルに違和感を覚え、顔を見上げると、明らかにさっきより怒っている。滅多に怒らないのに。

A「お兄ちゃん、謝ったほうがいいって…！」

エ「…嫌だね、なんで俺が。」

ア「……ああぁ～、そうですか。Aをエイトフットに近付けた私が悪いと言いたいんですね？じゃあ今日からあなた達の接触を禁止します。」

エ「はああぁ！？なんだそれ。何でお前に決めらんなきゃなんねぇんだよ。」

ア「文句は認めません。仕事に支障をきたすのは許さないので。」

A「…ぁ～あ、本気で怒らせちゃった…。」

アップルポイズンはそれだけ言うと、部屋を出ていってしまった。
一方でお兄ちゃんは「だってしょーがねぇし」とか「俺は悪くねぇ」とか、ブツブツと言い訳をしている。

A「とりあえず、少し離れてみて冷静になろ？」

エ「…お前、林檎の味方すんのかよ…。」

A「敵味方じゃないよ。今日は遅刻しかけちゃったから、それは反省。ちょっと落ち着こうよ。」

エ「少し、少し離れるだけなら…。……言っとくけど、別れねぇからな。」

ホントは私だって離れたくないよ。
でもお仕事きちんとしないと、アースラ様に迷惑がかかっちゃうから。
でも「別れない」って言葉に少し安心した。

(付き合ってると思ってるのが私だけじゃなくてよかった。)

ジャ「…くっつくなって言ったんだって？絶対私怨だろそれ。振られた事まだ根に持ってんの？w」

ア「黙れ。」

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