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「おまたせ!」


笑顔で戻ってきた須貝さん、
手に持っているマグカップからは、湯気がほんのりあがっていた。

甘い匂い、おそらくココアだろう。


「寒いでしょ?これ飲んであったまりな〜」


須貝さんからカップを受け取って、一口飲む。

ココアの甘さとあたたかさがじんわり広がった。


「ありがとうございます。あったかいです」

そう言えば、須貝さんは満足そうに笑った。



ちょうど俺がココアを飲み終えたとき、いつのまにか隣に座っていた須貝さんが口を開いた。


「ねぇ川上、やっぱりなんか悩んでるなら言って欲しい。俺は川上の彼氏だし、年上だし…」


「好きな人の泣き顔なんて、見たくないの」



………泣きそうになってたのもばれてたのか。
何一つ誤魔化せてなくて、自分の演技が下手なのやら、この人がするどいのやら…
なんだか面白くて、つい口角が上がる。
そのあとすぐに「いや泣き顔も可愛いんだけどね!?」と付け足すところも、実に彼らしい。


俺は先程まで、自分の頭を埋め尽くしていたものを全て吐き出した。

____
_____
___



「そんなこと有り得ないから、安心しな」
俺が話し終えると、須貝さんは俺を抱きしめた。


「俺は川上がいいの。川上じゃなきゃだめなの。わかった?」




あたたかいココアと彼の体温と恥ずかしくなるぐらいの甘い言葉で、俺の冷えた体はすっかりあたたまった、
それはもう、あついぐらいに。



今年の冬は、たとえ凍ってしまったとしても、きっとまた彼があたためてくれるのだろう。






俺は、はいの返事の代わりに彼の唇を奪った___

ymmt×ko→←sgi×kwkm



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hinahina_q(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» コメントありがとうございます!楽しく書かせていただきました♪ (2019年10月25日 21時) (レス) id: 0b5bb4c74e (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - リクエストに応えて下さりありがとうございます!最高でした! (2019年10月25日 6時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
hinahina_q(プロフ) - 現実逃避あるふぁさん» はじめまして!沢山の嬉しいお言葉ありがとうございます!実は私も現実逃避あるふぁさんの作品のファンでして、いつも楽しく読ませていただいてます!リクエストまでありがとうございます!書かせていただきます! (2019年10月22日 17時) (レス) id: 0b5bb4c74e (このIDを非表示/違反報告)
現実逃避あるふぁ - 初めまして!現実逃避あるふぁです!貴方の作品読みましたが、感動しました!私もQKのBL短編集書いていますが、なかなかここまでのクオリティーのはかけませんよ!本当尊敬です...!そしてリクエストです。sgi×kwkmお願いしたいです!お互い頑張りましょう! (2019年10月22日 11時) (レス) id: 9e6e3a6762 (このIDを非表示/違反報告)
hinahina_q(プロフ) - ほもちさん» コメントありがとうございます!待っていてくださる人がいること、とても嬉しいですし、励みになります! (2019年10月21日 23時) (レス) id: bd4e7ec16d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひな | 作成日時:2019年10月20日 22時

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