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俺は今まで、誰かを好きになったことはない。
けど、この顔のおかげで人並み以上にモテて、所謂遊び人ってやつ？
そんな俺が、好きになるはずがない。
なのに、気になるんだ、
Aちゃんのことが。
内村くんにああ言われて、めちゃくちゃ燃えた。
こうなったら、ぜってえ負けない。
「Aちゃん！」
放課後、荷物をまとめて教室を出ようとしているAちゃんに声をかけた。
内村くんのところへ行くんだろう。
『あ、元木くん。』
「あのさ、一緒に帰らね？」
『え？』
「ほら、言ったじゃん、Aちゃんを俺の彼女にしてみせるって。」
するとAちゃんは困ったような表情をし、こう口を開いた。
『………あのね、元木くん、』
何か言いたさげな様子のAちゃん。
なんとなく想像がついたけど、気づいていないふりをした。
だって、言われたくないから。
「ん？」
『あの、ね、』
「なに？」
『………やっぱなんでもない。』
「で、俺と帰ってくれる？」
『………ごめんなさい、そうちゃんと約束してるから、』
「ちょ、Aちゃん！」
そう言って、Aちゃんは教室を出て行った。
内村くんのこと、好きなのかな。
そして、改めて思った。
絶対負けねえ。
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ひな(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！これからも更新していく予定ですので、よろしくお願い致します！ (2021年1月26日 23時) (
レス) id: d564912068 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - とても素敵な作品ですので、更新待ってます！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 1e99b1c869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2021年1月24日 23時
