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『深田くん助けて！』
「い、いやいや、ねえ？」
『どうしたらいいのか、わかんない。』
その困った顔、そんな顔が好きなんですよ、うっちーくんは。
そう言いたかった。
うっちーくんから出てくる話はいつもA先輩の話ばっかで、いつもめちゃくちゃ楽しそうな顔をしている。
けど、恐らくA先輩の気持ちはうっちーくんにはない。
かと言って、元木先輩にもない気がする。
この人は、何を考えているのかわからない。
「………元木先輩についてはわかりません。先輩のことを、本気で好きなのかどうかも。
けど、うっちーくんは違う。うっちーくんは、本気で先輩のことが好きなんです。」
『！………。』
「もし、先輩がうっちーくんのことが好きじゃなくても、元木先輩とは付き合わないでください。」
これが俺の本音だ。
A先輩とうっちーくんが結ばれなくても、うっちーくんのダメージは少しは少ないはず。
そしてA先輩は少しの沈黙の後、こう口を開いた。
『………元木くんとは付き合わないよ。』
「………じゃあ、A先輩は誰のことが好きなんですか。今の先輩は、俺にはただ人の気持ちを弄んでいるようにしか見えない。」
『私だって、本気で好きな人いるよ。』
「………。」
『けどね、叶わないし、叶えちゃいけない。』
そのA先輩の言葉には、重みがあった。
今までの先輩とは、違った。
『………深田くん、わかったよ。元木くんとは付き合わない。そうちゃんを傷つけることはしたくないから。』
一つわかったことがある。
この人は、うっちーくんのことを“幼なじみ”として大切に思っているんだ、と。
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ひな(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！これからも更新していく予定ですので、よろしくお願い致します！ (2021年1月26日 23時) (
レス) id: d564912068 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - とても素敵な作品ですので、更新待ってます！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 1e99b1c869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2021年1月24日 23時
