048 ページ48
トイレに行った帰りだった。
あの人たちに会ったのは。
「あれー、Aちゃんじゃん？」
『え。』
「一週間ぶりぐらい？」
「今一人？俺らと遊ばない？」
『と、友達と来てるんでっ、』
震える声で、なんとかそう言った。
「へー、私らの誘い断るんだぁ。」
「まあまあ。そーいやさぁ、別れたんだって？竜生と。」
『え。』
なんでそのことを？
まさか、と思った。
この人たちが、竜生くんに私と別れるように言ったんだ。
だって、この人たちと話した直後だった。
しかも、よくわからない理由で。
『………あなたたちが言ったの？』
「は？」
『竜生くんに、私と別れるように。』
自分で自分がすごいなと思った。
さっきまであんな震えるような声しか出なかったのに、今はちゃんと話せている。
恋って、すごい。
「は？んなこと言ってねーよ。」
『だったら、！』
「あ、まあ、でも、竜生にこうは言ったよ。自分の立場理解してんのかって。」
それってつまり、別れろってことじゃん。
けど、さすがに怖くて言えなかった。
「やっぱ気変わったからAちゃんと遊ぶのやーめた。」
「またね、竜生の"元カノ"さん。」
そう言って、笑いながらあの3人組は去って行った。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 536人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「少年忍者」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひな(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！これからも更新していく予定ですので、よろしくお願い致します！ (2021年1月26日 23時) (
レス) id: d564912068 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - とても素敵な作品ですので、更新待ってます！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 1e99b1c869 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ひな | 作成日時：2021年1月24日 23時
