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そして、迎えた竜生くんとのデート。
そうちゃんに選んでもらった服を着て、メイクもヘアセットもする。
鏡で確認する。
気合い入りすぎじゃないかなぁ、なんて不安にもなるけど、まあ、
『よし、ok！』
「A？そんなおしゃれしちゃってどこ行くの？」
『え、あー、えと、友達！友達と遊びに行く。』
「そう。気をつけてね。」
そう言うお母さんは嬉しそうだった。
それはきっと、私に女友達がいないのを気づいているからだろう。
そんなお母さんに嘘をつくことに、少し罪悪感を感じる。
『うん、行ってきます。』
「行ってらっしゃい。」
.
.
待ち合わせ場所に向かう。
その途中、仲睦まじそうに手を繋いで歩いているカップルを何組も見かけた。
私も竜生くんと手、繋げるのかな、なんて期待もす
る。
えっと、待ち合わせ場所は、あ、いた。
そこには、かなりおしゃれをしている竜生くんがいた。
よかった。
私だけじゃなかったと少し安心する。
『竜生くん。』
「っ、Aちゃん。かわいい。』
『っ！』
今までそうちゃんに言われて来たかわいいとは違った。
恋人から言われるかわいいって、こんなに嬉しいし照れるものなんだ。
多分、私の顔は真っ赤だ。
「じゃあ、行こっか。」
『………竜生くん！』
「ん？」
『かっこいいよ、竜生くんも。』
すると、竜生くんは背中を向けた。
え、なに？
『竜生、くん？』
「こっち見ないで、」
『え、なんで？』
そう言われると気になる。
顔を覗くと、
「あー、ダメダメ！ほら、行くよ！」
そう言った竜生くんの耳は真っ赤で、私だけじゃないんだとさっきよりも安心した。
そして、さりげなく手を繋がれ、私の顔はさらに真っ赤になった。
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ひな(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！これからも更新していく予定ですので、よろしくお願い致します！ (2021年1月26日 23時) (
レス) id: d564912068 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - とても素敵な作品ですので、更新待ってます！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 1e99b1c869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2021年1月24日 23時
