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Aちゃんと深田が教室を出て行った後、さらに教室のざわめきが大きくなる。
Aちゃんの好きな人は深田だった。
そして、深田もAちゃんのことが好き。
二人は両思いだった。
となると、その二人の邪魔を俺がしていた。
大好きな二人だから、そんなことしたくなかった。
「俺ら、二人とも負けだな。」
「っ、元木湧。」
元木湧は、悔しそうな、けど、どこかすっきりしたような表情をしていた。
「Aちゃんが深田と話したいって言うから着いてきたの。そしたらまあ、聞いちゃったわけよ。」
「………だから？」
「俺は悔しいし、諦めるつもりもねーけど、まあ、とりあえずは深田に譲ってやるよ。お前は？」
俺は？
俺はどうしたいの？
Aちゃんのことは大好きだし、もちろん深田のことも。
大好きな二人を応援したい、
けど、
「………わかんない。応援したいし、したくない。」
「そ。まあ、そのうちわかるっしょ。俺には関係ねーけど。」
元木湧は片手を振りながら教室を出て行った。
あいつ、ああ見えて大人なんだな。
少し、ほんの少しだけ見直した。
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ひな(プロフ) - 花恋さん» コメントありがとうございます！これからも更新していく予定ですので、よろしくお願い致します！ (2021年1月26日 23時) (
レス) id: d564912068 (このIDを非表示/違反報告)
花恋(プロフ) - とても素敵な作品ですので、更新待ってます！ (2021年1月25日 21時) (レス) id: 1e99b1c869 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひな | 作成日時：2021年1月24日 23時
